クーロンズゲート クーロネット

クーロンズゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 05:59 UTC 版)

クーロネット

九龍内で展開している電子ネットワークサービス。電子メールの受信、データベースの閲覧、ナビの雇用などが行えるが、利用にはアクセスカードが必要。アクセスは随所にある端末から行う。端末は郵便ポストに似た「街頭端末」の他に「家庭用端末」が存在する。端末ではゲームのセーブが可能で、これはアクセスカードが無くても行える。

リゾーム
会員制のリアルタイムチャット。ネット会員達がお喋りに興じる。参加している会員はいずれも鳴力覚醒に励む双子だと言う。「リゾーム」とは脈絡なく広がる地下茎のこと。次回作『クーロンズリゾーム』ではタイトルになっている通り中心的な役割を果たす[13]
ハッピーアワー
広告専門チャンネル。陽気なBGMや宣伝文句で妙な商品を紹介している。
生体通信
無意識化に作用する呪術的な通信手段。使用者の覚醒度に応じて意識下に直接語り掛ける。使用者はトランス状態となり、脳内交信を行う。チャット相手の覚醒度が高いと「進入」状態となり、未知のイメージが増殖する。一種のドラッグ的な効果があり快感を感じる者もいるが、リッチ曰く「頭が壊れてしまう奴が多い」らしく、中にはどこかに消えてしまったり、現実に帰れなくなる者もいる。終盤には転送装置のような役割を果たす。

登場人物

香港最高風水会議

主人公(超級風水師 - ちょうきゅうふうすいし)
本作の主人公。香港最高風水会議に召喚され、陰界の風水を正すことを命じられた超級風水師。説明書には「若く優秀な風水師」とあり、作中の台詞・テキストからは少なくとも男性であることが読み取れるが、実際のイメージはプレイヤー各人の手に委ねられる。プレイヤーの分身であり、物語は終始彼の目を通して語られる。
最終的に妖帝を再び封印し、風水の見立てを終えた事で陰陽の世界を救うが彼自身は陽界に戻る事は無く、エピローグで歩く場所も陰界の崩壊した九龍城である[12]
第一稿では「ワイルドスワン」という仮名が付けられていた。由来は同名の書籍から[14]
愛萍(アイピン)
- 山下亜美
香港最高風水会議より、超級風水師をサポートするよう依頼された女性。主人公に気脈の歪みを見る事ができるアイテム「風水スコープ」を授ける。

陰界の住人達

小黒(シャオヘイ)
声 - 野中希
本作のヒロイン[15]。九龍フロントにある「龍城飯店」[注 2]という小さなホテルの2階に暮らしている美女。24歳。2年前にひょっこり九龍フロントへやってきて、リッチのバーの手伝いをしたりウェイの気功塾に通いながら暮らしているが、その出自は誰も知らない。最近、これまで逢ったこともない「姉」が自分の夢に出てくることについて何かを感じている。人並外れた行動力の持ち主で、主人公との出会いを皮切りとして「姉」を探し求めるあまり危険を顧みない行動に出るようになり、陰界の風水を巡る物語に巻き込まれていく。短く切り詰めた黒いショートヘアで、胸元を締め上げたビスチェにボンデージとショートパンツという露出度の高い恰好に、ワークブーツを履いた活動的な軽装。「小黒」とは男児に付けられるべき名前である。
物語の途中で真の鳴力に覚醒した事でスネークに目を付けられ、しかしそんな中でも持ち前の行動力でどんどん九龍の深部へと足を踏み入れていき、幾度となくその身を危険に晒しては主人公はその探索に駆り出される。終盤、実は1920年の人間である事と、姉と共に神獣・朱雀の宿命を受け継いでいる事が明らかになる。しかし妖帝の邪悪な力で1990年代に飛ばされ、記憶を失っていた所を九龍フロントに辿り着いた。龍城飯店に開いた龍穴に吸い込まれた後、1920年に先回りした主人公に写真の中へと受け止められ、そこで姉と再会する。最期は暁梅の力を受け継いだ事で姉と共に主人公によって朱雀へと見立てられ、その生涯を終えた。
2022年の「クーロン25th Anniv.超級路人祭」にて書き下ろしシナリオ「小黒秘話」が小黒役の野中希によって朗読され、設定の強化が行われた。それによると、1919年6月8日、姉と共に父の誕生日祝いとしてランベール島(妄想の島)への旅行をプレゼントしたのだが、島に向かう途中に船が霧に呑まれて行方不明になり、姉と父は発見されたものの助からず、たまたま漁船に助けられた小黒だけが生き残った。その後は父方の叔母の家に引き取られたが、やがて未来の陰界に飛ばされる。着いた先は1995年の5月であり、気が付いたら海鮮中心の粥屋の丸椅子に座っていた。その後、あてもなく町を彷徨ううちに龍城飯店に辿り着き、そのまま成り行きでバーの手伝いをすることになった。父が死ぬ前に「黒(ヘイ)」という名字を名乗って[注 3]からは「黒」として生きていたが、九龍に来てからは同世代や目下に用いられる愛称の「小(シャオ)」を付けて呼ばれるようになり、いつしか「小黒」と名乗るようになった。本当の名前は本人も覚えていない。しかし彼女が何故、如何にして1995年の陰界に飛んだのかその詳細は未だ謎に包まれている。
リッチ
声 - 鈴木英一郎
「龍城飯店」1階にあるバーのマスターをしている男性で、左目に眼帯をしている。スキンヘッドの頭にはタトゥーがある。小黒を妹のように思っており、「姉の夢」について調べまわる彼女を心配している。現実的で冷静な態度を取る。実は案内屋を仕切っており、クーロン・ナビは彼の部下であることから、陰ながら主人公を支援していた事がうかがえる。シェーカーフェチという一面があり、それを自覚しているが故に邪気に憑りつかれる事を危惧し、胡同の浄化を求めている。徐々に主人公にも信頼を寄せていくが、最後は九龍フロントに吹き荒れた妄想の嵐によってシェーカーの妄人と化してしまい、それまでとはまるで別人のような振る舞いをしながら去って行った。
「小黒秘話」によると龍城飯店は支配人が行方不明になって以来、ホテルとしては休業状態であり、部屋が使い放題ということもあって小黒が居候していた。バーもテーブルや椅子は積まれ、ほぼカウンターだけで営業しているような状態であり、客も近くの商店主がほとんどであった。
ウェイ
声 - 小杉十郎太
九龍フロントで気功塾を営む人物。実はオールド・スネークに対抗するレジスタンス「是空」のリーダー。35~36歳。「紅頭(ホントウ)」と呼ばれる特殊な能力を持った少年達を率いており、主人公に協力する。冷静に状況を分析し、組織を運用する一方、必要とあらば自ら率先して行動する事も辞さない。リッチとは連絡を取り合う仲。終盤には妖帝を倒す手掛かりを求め、ゲームキッズと共に清朝の時代へとタイムスリップして以降の動向は不明。
ゲームキッズ
声 - 佐々木るん
九龍フロントのゲームセンター「遊戯中心」のゲーマー少年。神出鬼没で機械やネットに詳しい。実は姿を見せずデータベースを介してしか接触してこなかった紅頭5号の正体である。最後はウェイと共に清朝へとタイムスリップする。主人公には暴走した妄娘を倒す手段として、自身がゲームで倒したモンスターデータを収録したROMを残していった。
紅頭(ホントウ)
声 - 佐久間なつみ(1号) / 甲斐田ゆき(2号) / 愛河里花子(3号) / 向殿あさみ(4号)
是空の使者であるサイキッカーの少年達。1号から5号まで居る。各地で諜報活動を行い、主人公をサポートする。最終局面では小黒の護衛をしていたものの、龍城飯店に開いた龍穴に飲み込まれてしまい、5号であるゲームキッズを除いて消息不明になる。
季弘(リー・ホン)
声 - 松尾銀三
龍城飯店の前で主人公が出会った質屋。骨董品を集めてくる事が専門で、この街の物やこの時代の物には全く興味はなく、持ち込まれても金には換えない。実は1920年代と1990年代を行き来するタイムトラベラーである。小黒が過去の人間である事も見抜いていたが、彼女が1990年代で生きようとしているように思えて敢えて告げなかった。最後は主人公を現代に戻すべく「朱雀の鏡」を渡し、自身は1920年に留まる。
陰陽師
声 - 青野武
呼び名こそ陰陽師だが、外国から来た呪術師にして科学者であり、時空を超える道具「渾天儀(こんてんぎ)」を所持する。腕は確かだが、そそっかしい人物。
なお、過去の世界にも彼と容姿がそっくりな先祖が存在する。
張魯(チャン・ルー)
声 - 目黒裕一
鳴力に覚醒した双子の片割れで、スネークの幹部・望師(ワンシー)。是空のスパイであり、スネークの極秘情報を流していたのだが、急に連絡が途絶える。その後、弟の張陵が双子中心に監禁されている事を知ると救出のために現れ、婆童と戦っていた主人公に加勢するが、双子師四天王によって弟共々、医療鋏の妄人にされてしまう。終盤、妄人路で主人公と再会する。
張陵(チャン・リン)
声 - 田窪一世
張魯の弟。夢で兄の存在を感じ始め、電脳中心の「戦闘宇宙海賊」というゲームに兄の姿を見出す。後に張魯を誘き出す人質としてスネークに監禁され、最後は兄と共に医療鋏男と化して妄人路に送り込まれる。離れ離れだった兄とようやく再会したのも束の間、医療鋏となった事で兄と向かい合う事ができず、近付いたり離れたりを繰り返すだけという皮肉な姿になってしまう。
スイジェン
声 - 速水奨
アニタ・ドールことツイジェンの双子の兄である風水師。10年前に四神・白虎を見立てるべく龍脈を探していたが、現在は行方不明。実は自身が白虎の宿命を背負う人間であり、見立ての阻止を目論んだスネーク(妖帝)によって石に封じ込められていた。自身の宿命を受け入れた上で行動していた勇気のある人物であり、主人公の前に度々現れては自分を見立てるように懇願する。最後は主人公によって白虎への見立てを受ける。
コニー楊(コニー・ヤン)
声 - 伊藤美紀
小黒の意識に語りかける女性。幾度となく主人公に助言を送ってくるが、媽妃によってバッグの妄人にされている。やがて大量の妄想によって醜く変形しながらも小黒の身を案じ、媽妃を倒すための助言を主人公に送り続けるが、最期は助けに来た小黒の目の前で絶命してしまう。
玄機(シャン・ジー)
声 - 千葉繁
大井路で問診屋をしている液状の妄人。大人と子供が混在したような独特の喋り方が特徴。妄想をいくらでも吸収できる体質のため、妄人路にいなくても平気との事。実は玄太の息子であり、父と同じく玄武の見立てを受ける宿命にある。しかしそれを拒絶し、妄人化していた。終盤は主人公と行動を共にし、1920年に飛ぶが、そこで年画の姿となり、本来の運命を歩むはずだった自分と対峙する。その後、小黒の姉の説得を受けて妄人となった過去へと飛び、それ以降の自身の人生を歩み直した後に見立てを受ける決意をする。最後は妄人中心にて主人公の前に現れ、静かに玄武への見立てを受け入れた。
夏先生(シャせんせい)
声 - 寺島幹夫
自らの内に陰と陽を宿してしまった賢者で、姉を探す小黒の相談に乗っていた。しかしそれを切っ掛けに胸中に生まれた邪念を妖帝に付け込まれ、マグネ気によって対抗していたもののやがて邪気に取り込まれ、小黒に化けて主人公と敵対してしまう。それでも僅かに残った正気を振り絞り、主人公にメッセージを送っていた。最期は「光明の眼」による真実の光によって焼き尽くされた。
山高帽男
声 - 櫻庭裕士
英語交じりの独特な口調で話す山高帽モノクルを身に着けた紳士。映写機を内蔵した杖を持ち、主人公を未知のエリアへと導く。その正体は愛萍であることがエンディングで明かされるが、ゲーム序盤でもとある事をするとその伏線となる会話を聞くことができる。愛萍とは体格が大きく異なるが、実は山高帽男の姿の時は愛萍本人は体育座りをしている。
馬山童(マーシャンタン)
声 - 山内雅人
神龍廟にある山水画の中に住んでいる妄人の賢者。妄人路は彼の頭の中の世界であり、妄想が枯れる事が無い。神龍廟を訪れた主人公に妖帝の野望について語る。
第一稿では陰界の中核のような存在だったが、実際はネームドモブの扱いに留まっている[14]
妄娘(ワンニャン)
声 - 小桜エツ子
妄人路に妄想を供給し続けている妄想の権化。その姿は一見、可愛らしい双子の少女の人形だが、実態はグロテスクな怪物である。妄人路に龍脈が繋がった事で吹き荒れた妄想の嵐と、妄人路内での騒動に怒り、暴走してしまう。最後は大量のデータが入ったモンスターROMを喰らい、妄想に飲み込まれた妄人たちを吐き出して消滅した。
ダミアヌス
本編の攻略上、特に行く必要のない場所で待ち構えている謎の人物で、いわゆる「隠しキャラ」と言うべき存在。哲学的とも、此方をからかっている様子とも受け取れる質問を次々投げかけたり、主人公を同じ胡同内の何処かへ強制ワープさせるトリックスター。時にはマップの外側を歩かせたり、突然ゲームオーバー時の映像を見せると言ったメタ的な演出でプレイヤーを脅かす。終盤には兄のコスマスが登場する。
開発陣の次回作『プラネットライカ』でもコスマスと共に登場している。
ガタリ
フェリックス・ガタリの名をハンドルネームに用いる謎の人物で、ストーリーを通して主人公に一方的にメールを送ってくる。その含みを持たせた文面は警告とも嫌がらせとも謎掛けとも受け取れ、読み手を混乱させる。その正体は妖帝である。
『クーロンズリゾーム』のクラウドファンディングのリターンの一つはガタリからのメールマガジンとなっていた[16]

路人

九龍城では住民を「路人」と呼ぶ。「ねじ屋」「びん屋」「えび剥き屋」など、一軒一軒が商売として成立するかも怪しいほどの非常に細かい分業社会となっているが、これは取材時に訪れた香港の様子から極端なイメージを取り入れたものである[17]

宗じいさん(ソンじいさん)
海鮮中心にある血燕の巣の路地の近くで占いをしている老人。拾ったものを占いに託けて売りつける事でも知られ、アクセスカードを主人公に売りつけ、後にそれを問いただされても要領を得ない態度をとる。店の前には不気味な露天人形(声 - 牟森)がある。大事にしている「ばあさん」と、コンピュータ中毒の弟と暮らしているとされる。また、「ばあさん」に美顔薬や海草パックを塗っているらしい。
実は「ばあさん」は既に故人であり、美顔薬などを塗るのも腐敗を遅らせる為で、更に蘇生を夢見てブルー・クロウを投与し続けている。しかし結果として最後は「ばあさん」は肉塊の怪物として蘇り、宗じいさん自身も喰われてしまう。
宗じいさんの弟
声 - 渕崎ゆり子
パソコン中毒とされる宗じいさんの弟。精神が生体通信に取り込まれており、主人公に何度か交信してくる。画面に映る姿は兄と同じ老人だが口調と声は少年のものである。終盤、宗じいさんの「ばあさん」に意識が囚われた端末ごと飲み込まれる。その後、「ばあさん」と融合した霊師との戦いにて主人公にアクセスされた事で、生体通信を介して霊師を道連れに消滅した。
チャーリー
声 - 八嶋智人[18]
怪しい茸売り。実は手品師であり、鍵開けの名手でもある。奇妙な体の作りだが、それは頭部と胴以外が全て義体だからである。
鏡屋
声 - 峯のぼる
物語の序盤で、事態解決のために胡同へ送り込まれた人物。終始能天気な態度を見せるが、その口調と奇抜な外見とは裏腹に言動は理性的。主人公に救われ、九龍城に来たばかりで右も左も分からない彼に協力する。
初登場時には「助けてくれたのか……助かった」という台詞を発するがこれは上がってきた鏡屋のキャラクターのイメージや声優の演技に合わせて書き直したものであり、本来は説明調の整った台詞だった。木村は作中で一番好きなセリフとしており、とあるメディアの記者は「このセリフを聞いた瞬間に『クーロンズ・ゲート』の全てを理解した」と絶賛したという[19]
えび剥き屋の子ども
声 - 渕崎ゆり子
龍城路の近くのエビ剥き屋にいる少年。早く大人になりたいと考えており、年の割に大人びた性格をしている。剥きエビには退魔の力があるとされ、後に龍城路の半分の消失で店を失った際、主人公に剥きエビを渡しに来た。
水銀屋
龍城路の住民である全身にケーブルを巻き付けた男。ベロニカという妹が妄人になるのを防ぐため、彼女の全身に水銀を塗って死なせてしまった過去がある[注 4]
爆竹屋
九龍フロントに店を構える。爆竹ばかりではなく爆薬作りのプロフェッショナルでもある。以前はよく当たると評判の「爆竹占い」を双子の弟と行っていたが、それ故にスネークに目を付けられ、弟は実験材料にされた挙句にブルークロウで廃人化してしまった。そんな経緯からスネークを、とりわけブルークロウを統括するチェンを恨んでおり、製剤所の破壊に向かう主人公に超級爆竹を託した。
ハッカー
声 - 山田隆夫
主人公が手に入れたアクセスカードの本来の持ち主。アクセスカード無しでも生体通信ができるらしいが、それを実践した結果、精神崩壊してしまう。
剥製屋
声 - 谷口節
九龍フロントの剥製屋。主人公に三尸(サンシー)という虫の捕獲を依頼する。死肉を組み合わせて人体を作ることができ、ミスター・チェンの体も作った。実は三尸の捕獲は封印石を崩そうとしていたアニタから横取りするためであり、また、玄機と組んで妄人を拷問する事で邪気を集めるなど、裏で悪事を行っている。最後は鬼律の「ユン」と融合し、これまで集めた邪気によって男性器を思わせる異形と化す。永遠の命を得たと思い込んでいたが、生気の塊である踊り子のかつらを受けて消滅した。
アニタ・ドール
声 - 速水奨
スイジェンの弟で、龍津路にある天堂劇場の踊り子をしている。男性だが口調や物腰は女性以上に女性的。本名はツイジェン。兄が残した超級羅盤を主人公に託す。
ブロマイド屋
声 - 北浜晴子
自らの幸せな思い出に浸る女性。アニタを特に気に入っている。自分を踊り子達の相談役と思っているが、劇場の栄華は過去の話であり、古き良き時代に浸るあまりそこから抜け出せなくなっている。
グエン・グエン
声 - 林田尚親(日本語) / グエン・ディン・カム(ベトナム語)
出世石を扱うベトナム人の写真家。「繁栄と陰」という写真集を出すために取材をしているうちに西城路に迷い込んでしまった。実は1968年の人間だが、何らかの要因で1997年に来てしまった。取材を続けるうちに陰の部分のみに目が行くようになってしまい、出世石も陰を求める力を帯びてしまっている。ベトナム語しか話せないため、翻訳機を口に装着している。

オールド・スネーク

正式名称は「蛇老講(ジャロウコウ)」だが専らオールド・スネーク、或いはスネークの通称で呼ばれる秘密結社。「双子屋」「双子中心」と言った施設の運営を行っている。双子の力「鳴力(ミンリー)」を集めて眠れる龍を目覚めさせる事を目論んでいる。

双子師(ふたごし)
オールド・スネークの下層構成員。青白い顔の不気味な仮面をつけ、鳴力を集めるべく暗躍する。「双子屋」での双子登録受付など事務的な作業のほか、街なかの不穏因子を脅して回るなどチンピラじみた仕事もこなす。
ミスター・チェン
声 - ケン・サンダース
スネークの手下で、九龍フロントの裏を仕切る男。鳴力を強制的に覚醒させるための強力な麻薬、「ブルー・クロウ」を製造している。その体は剥製屋に作られた生ける屍であり、ブルー・クロウが齎す邪気によって生きながらえている。不老不死を求めてスネークの手下となったが、スネークを出し抜いて不老不死の力を独り占めする事を画策している。亀の首を生きたまま引き千切るなど、その行動や言動は狂気に満ちている。一方、愛人であるトルソの妄人「美安(メイアン)(声 - 青木菜な)」に体を作る事を約束すると言った一面を持つ。老人中心の製剤所で主人公と対決するも、「邪気の鏡」によって邪気を祓われてただの屍へと戻り、破裂した。表向きは街の人々に敬意を持たれているようだが、内心では蔑まれている。
媽妃(マーフェイ)
声 - 佐久間なつみ
双子中心の「おはじめ式」を取り仕切る老女。コニー楊をバッグの妄人にした張本人。元々は双子政策で生まれた新童の双子だったが、姉を取り込む事で妖力を得た。自分の醜い強欲を照らし出される事を何よりも恐れている。甲羅状の胸を開くと、顔に不釣り合いなほど小さく痩せ衰えた本体が姿を現す。小黒の力を奪うべくスネークを離れて独自に行動し、主人公と対峙。自身が始末したコニー楊の手鏡によって醜い欲望を照らし出され、消滅する。
婆童(バードン)
声 - 蘭妖子
媽妃と同じく双子を感応させる媒介者。妖帝の邪気を潜ませた双子の亡骸「童面(タンミン)」と「童頭(タンタウ)」を背負っており、計り知れない力を持つ。セミナーにて張陵の鳴力を強制的に引き出そうとしていた所を主人公に妨害され、「邪気の鏡」で一度は倒されるが、居合わせた双子師の命と引き換えに回復する。しかし駆け付けた張魯の力に抑え込まれ、張魯が四天王に倒されると童面と童頭を出現させた異形の怪物と化して再び主人公に襲い掛かり、最期は主人公に「退魔の札」或いは「剥きえび」で祓われた。
老師(ラオシ)
声 - 国井修
双子師四天王のひとり。高齢らしく、顔には深い皺が刻まれている。西城路にてグエンを拉致し、主人公の持つ命名札と引き換えに取り引きする。その為、老師とのアイテムバトルは命名札を引き渡す形となり、戦闘として勝利する訳ではない。最終局面では復活した他の三人と共に妖帝の傀儡となって現れるが、「命玉」によって生命を宿された兵馬俑の猛攻によって全員倒された。
霊師(リンシ)
声 - 東地宏樹
双子師四天王のひとりである美男子。顔の右半分を前髪で隠している。終盤、妄人路にて宗じいさんの「ばあさん」を取り込んだ悍ましい姿となって主人公と対峙するが、「ばあさん」が取り込んでいた端末に主人公がアクセスした事で、端末内に囚われていた宗じいさんの弟に道連れにされる形で消滅した。
仙師(シャンシー)
声 - 天祭揚子
双子師四天王の紅一点。虚ろな表情の仮面を被っている。玄機を狙って小姐路に現れ、ダンスホールに匿われていた主人公に襲い掛かるが、小黒の助言を受けた主人公にチェンの「バニティーミラー」を投げつけられ、倒された。復活後も生命を得た兵馬俑に倒され、その際に素顔が顕になる。
巫師(ウーシ)
声 - くじら
双子師四天王のひとり。派手なメイクと装飾を施している。女性のようにも見えるが男性。主人公を追って1920年に現れ、小黒の写真を奪い、主人公にも襲い掛かる。しかし、ゲームキッズの助言通り時のお守りである「海原の貝殻」によって時の歪みが正された事で撃退される。
妖帝(ヤオディ)
オールド・スネークの黒幕だが、その正体は清朝の時代に自らを四神・青龍に見立てようとした風水師。悪霊と化し、木彫りの僧侶の中に潜んで現代まで存在し続けており、双子師四天王を操って復活を目論む。肉体を失いながらも、その強大な邪気は現世に干渉し、人間を操る事ができる。一連の異変の元凶であり、本作のラストボス
劇中では双子師の身体を乗っ取って主人公に話し掛けたり、ガタリを名乗って何度もメールを送るなどで主人公と接触する。最終決戦では双子師四天王を介して主人公に語り掛け、四天王が倒されると思念体である本体が姿を見せる。最後は「五岳の図」と「退魔の札」によって封じられ、同時に四神獣の見立てが完了した事でその野望は打ち砕かれた。妖帝との最終決戦に敗北するとバッドエンドムービーが流れる。

案内屋(クーロン・ナビ)

胡同の案内人で、リッチの部下達。複雑極まりなく入り組んだ胡同において、道順の案内の他、偵察や仕掛けの調査、胡同からの脱出などで主人公を全面的にバックアップする。しかし一度に大量の情報を話し、聞き返す事もできないためメモは必須。

リトル・フライ
声 - 福士恵二
龍城路のナビ。小型のフライビーグルを自在に乗りこなす小男。自分の身長にコンプレックスを抱いているのか、背の高い帽子を被っている。アヒルのクチバシを思わせるマスクをしており、かったるそうに喋るが協力的。
ハニー・レディ
声 - 五十嵐麗
龍津路のナビを務める隻眼の女性。昆虫をモチーフにしたセクシーなコスチュームに身を包み、アクロバティックな動きを見せる。大人の女性を感じさせる冷静で的確な助言を与えてくれる。隠れている顔の右半分はケロイド状に爛れており、ローヤルゼリーを飲んで肌の手入れをしている。
ミスター・ドープマン
声 - 龍田直樹
西城路のナビ。筋肉増強剤で作り上げた強靭な体で、豪快に壁を割り、床を破って現れる。そのマッシブな巨体に反して声は甲高く、性格も陽気。本体は頭部の中に存在し[注 5]、肉体に見える部分は彼が操縦する乗り物のようなものであるらしい。
バンブージー
声 - 町田義人
大井路のナビ。緑色の覆面を被り、左手に装備した鉤爪と竹の棒を駆使して身軽に飛び回る。香港の建設現場で高所鳶をしていたが、怪我のためにナビに転職した過去を持つ。攻撃的な外見だが性格は穏やか。自分のことを無口だと言いながらよく喋る。

物の怪使い

鬼律を操る事を生業とする者たち。特定の思想や目的を持たず、他者とも関わらず、ただ生きるためにその能力を使っている。清朝の頃は王室に仕える物の怪使いもいたが、絶対的な権力が失われた現在では流されるまま孤独に存在している。各胡同にて邪気を充満させる元凶であり最深部で主人公を待ち受けるが、いずれも主人公と対面したあとは自ら消えてき、ゲーム的な対決イベントは存在しない。

テレビゴミ
声 - 伊藤英敏
大量のブラウン管テレビが集まって形を成した物の怪使い。元々は沙角の製麺工場跡に存在する妄人だったが、大量に捨てられたテレビが邪気を生み出し、物の怪使いになった。水銀屋の怯えが生み出した邪気を利用し、無数のブラウン管で悪い気を反射させることで龍城路の胡同に邪気を蔓延らせていた。
シンバル女
声 - 青木菜な
その名の通り巨大なシンバルを携えた女。スネークに雇われ、天堂劇場に迷い込んだ小黒を監禁していた。狂的的に高いテンションと甲高い笑い声が特徴で、主人公を挑発しながら「またしばらくこの世界とおさらば」という意味深な言葉を残して消えていく。
棺桶老人
声 - 千葉耕市
西城路の胡同に待ち構える物の怪使い。その名の通り棺桶に腰を掛け、頭部はその上に置かれた水晶玉の中に出ている。グエンの出世石を利用して胡同内の鬼律に力を与えていた。主人公に邪気を祓われると敗北を認め、人が最後に行き着く「邪気も妄想も欲望も何もかもが燃え尽きた真っ白な世界」の存在を語りながら消滅した。
人形使いの少年
声 - 小桜エツ子
芸をして生きてきた少年。外見年齢は10歳程度だが性格は大人びており、ニヒルで陰険。あらゆる事に興味が無く、スネークに逆らえないまま維多利亜大廈に邪気をまき散らしていたが、彼らの企みにも関心は無い。常にぜんまい仕掛けの鬼律を抱えている。

清朝

道光帝(ドウコウテイ)
声 - 川合伸旺
1850年の清朝を治める皇帝。阿片戦争に敗れて以来、自信を喪失した事で乾清宮に閉じこもっている。四神・玄武としての見立てを受ける定めがあるものの、人としての生を終える事を恐れ、それも拒み続けている。しかし最終的には梁艾丹の尽力と玄太の説得により、国の未来の為に神獣となる事を決意し、主人公によって玄太と共に見立てられる。
玄太(シャン・タイ)
声 - 女鹿伸樹
囚われの身となっている町医者で、道光帝の甥。聡明な人物で、町の人々からの信頼も篤い。玄武の見立てを受けない道光帝に心を痛めている。見立てを拒む道光帝によって地下牢に囚われている。見立ての宿命は受け入れているが、内心ではやはり恐れがあり、幽閉された際にも心のどこかで安堵していた。しかし主人公が現れた事で迷いを振り切り、やがて生まれてくる息子の命名札を主人公に託して見立てを受ける。
玄太の妻
声 - 城間章子
もうすぐ臨月を迎える女性。夫の宿命を受け入れ、息子も同じ宿命にあることを理解する。夫を失った後は生まれてくる息子を、その日のために一人で育てることを決意する。
木彫りの僧侶
声 - 松尾銀三
旺気楼に祀られている像。元は人間であったが、青龍の見立てを受けている最中に邪気を受け、木彫りの像に変わってしまった。妖帝との最終決戦では仙人像によって覚醒し、主人公に自分を見立てるように訴える。彼が青龍へと見立てられた事で四神獣の見立ては完了した。
梁艾丹(リャン・アイダイン)
声 - 幸田奈穂子
道光帝にに仕える女官。物の怪の桃児(モモジ / 声 - 櫻庭裕士)に食われてしまい、体内から主人公に助けを求める。

上海

蘭暁梅(ラン・シャオメイ)
声 - 百瀬圭
1920年にて四神・朱雀の見立てを受けるはずの少女。純真な性格。マダム馮の占いの通り見立ては失敗し、その力は小黒と姉へと受け継がれ、本人は覚める事なく龍脈を繋ぐ礎として永遠の眠りに就いた。しかしエンディングにて、崩壊した九龍城に何故か突如現れる。主人公に声を掛けた途端、謎の怪物によって捕らえられ、光の彼方へと消えていくという謎めいた結末を迎える。これは突出した陰が退けられたとしても陰そのものは無くならないという事を示すと同時に、次回作への伏線として作られた演出である[20]
彼女を引き戻した腕の怪物の正体は、陽界側の普通の人間であり、何らかの理由で陰界に行ってしまった暁梅を陽界に引き戻しただけだったと木村自身によって明かされている。それが陰界側から見ると怪物に見えてしまったというのが真相である[12]。しかし、暁梅が何故目覚め、時を越えて陰界の九龍城跡に現れたのかは依然として謎のままである。
マダム馮(マダム・フェイ)
声 - 向殿あさみ
1920年代の「妄想の島」の占い師。占いによって、暁梅が神獣になれないという結果を出してしまう。
王兆銘(ワン・チャオミン)
声 - 小林修
1920年の妄想の島の実力者で置物の妄人。マダム馮とは内縁関係にある。暁梅の母との誓いにより、暁梅の見立てを見届けるべくその日まで真実を伏せていた。馮の占いがどうであろうと暁梅の見立ては成功すると確信していたが、実際は失敗に終わった事で気が触れてしまう。
大黒
声 - 伊藤美紀
小黒の双子の姉。「大黒」は小黒の姉という理由から付けられた名前で読み方は決められていない[21]。活発で行動的な妹とは対照的に冷静で病弱な雰囲気を持つ。妹と同じく朱雀の見立てを受ける定めにあったが、妖帝によって肉体を滅ぼされ、思念だけの存在となる。そんな状態でありながら妹の身を案じ、鳴力を送り続けていた。また、小黒以外とも交信できるらしく、玄機を説得するなどもしている。終盤、1920年に飛ばされた小黒と再会、および思念の合一を果たす。小黒自身の人生を案じてはいたものの、一刻の猶予も無くなってしまったため、小黒自身が全てを理解する事は無いまま自身と共に見立てを受けるように仕向け、最後は小黒と共に朱雀へ見立てられた。
「小黒秘話」によると人として死亡したのは1919年の事であり、享年22歳。双子の妹である小黒は九龍で2年の歳月を重ねて24歳になっており、この年齢差が朱雀の龍脈に脆弱性をもらしてしまっている。

システム

本作は大きく分けて「JPEGダンジョン」、「リアルタイムダンジョン」と呼ばれるふたつの探索パートと、「戦闘(バトル)」パートから構成されている。JPEGダンジョンでストーリーを進め、情報が集まる(フラグが立つ)とリアルタイムダンジョンに潜り探索、というのがおおよその流れで、その過程で任意もしくは強制的な戦闘が挟み込まれる。

基本的にゲーム全編を通じ主人公の主観視点で描かれる。 プレイヤーはゲーム序盤に、「冷蔵庫」、「扇風機」、「電子レンジ」の3つの中から好きなものを選択する。これは、主人公の所持する邪気が五属性全て揃ってゲームオーバーになった場合、選択した物の妄人になることを意味している[18]。 イベントシーンでは三人称的なカメラアングルも存在するが、その場合も主人公の外見は一切描かれない。また物語は全50のクエスト(エピソード)に分かれており、それぞれにタイトルが付けてある。しかしクエスト名は演出的に明示されるということはなく、セーブする際に進行状況の目安として確認できる程度の扱いである。

探索パート

JPEGダンジョン
定点から定点を移動していく、いわゆるウォークスルー方式のオーソドックスなアドベンチャーパート。街中を彷徨い、人々の話を聞いたりアイテムを使用しながら話を進めていく。移動の際はプリレンダリングの移動ムービーが流れるが、視点が上下左右に蛇行し浮遊感のある特徴的なカメラワークであるため、プレイヤーによっては非常に3D酔いしやすい[注 6]。一部例外を除き戦闘は発生せず、まずゲームオーバーにはならない。
リアルタイムダンジョン
リアルタイムポリゴンで描かれた「胡同(フートン)」という3Dダンジョンを探索するパート。「JPEGダンジョン」とは異なり自由に移動できる。胡同の中に潜む敵(鬼律)の居場所を特定、撃退することで扉の鍵を開けたり、仕掛けを動かしたりしつつ進んでいく。プレイヤーに大きな段差を乗り越えたり、ジャンプして別の足場へ移るなどといった能力はないが、柵の無いマップの一部分から一方通行的に“飛び降りる”ことは可能となっている。
ほとんどの胡同は非常に複雑な構造をしており、多くの扉には鍵が掛かっているため、最初からマップを閲覧できるにも拘わらず道に迷うのは必至。そのため、要所要所でクーロン・ナビが現れ主人公(プレイヤー)に助言を与えてくれる。そのクエストでの目的を遂げると、多くの場合その場からナビに連れられる形で街(JPEGダンジョン)に帰還できる。敵との戦いで気力がゼロになる、もしくは主人公の所持する邪気が五属性全て揃ってしまうとゲームオーバーとなる。その場合は胡同に入った時点かセーブした場所からリトライする事になる。
プレイヤーは胡同内の鬼律を視認できない。鬼律と戦うには、それに接近することで生じる画面上の「揺らぎ」(鬼律の発する邪気)を頼りにして居場所を特定する必要がある。但し、邪気の濃い場所では気力が徐々に減少してしまう上、所持していない属性の邪気が勝手に追加される事がある。鬼律は一度倒せば二度と復活しないタイプと無限に湧くタイプが存在する。前者は紫の邪気を放ち、撃破する事で扉が解錠される場合もある。鬼律の種類は場所毎で固定だが、運が悪いと姿が定まらず判別が出来ない状態になる事もある。後者は緑の邪気を放ち、倒しても邪気は晴れず、同じ場所を通ると何度も戦う羽目になる。こちらは出現する鬼律はランダム。

戦闘パート

戦闘パートは更に2種に分類される。鬼律退治を目的とする通常戦闘的な「風水バトル」と、ボス戦的な性格を持つ「アイテムバトル」である。戦闘パートでは状況に関わらず風水師が一定確率で「行動に失敗」することがあり、極稀に失敗が重なって何も出来ないままゲームオーバーとなってしまうことがある(バグというより仕様の問題)。気力は邪気の無い場所を歩くか、回復アイテムの「男油」を使用すると回復する。

風水バトル
鬼律と遭遇した場合、その鬼律の持つ属性と相克する属性の邪気をぶつけるか、鬼律の持つ邪気を全て吸収することで鬼律を退治することができるという、一般的なRPGに見られる戦闘システムとは大分異なったものになっている。基本は一体の鬼律につき一属性だが、中ボス的な鬼律は2属性以上を有しており、更に終盤では雑魚も複数属性を持っている事がある。鬼律の攻撃で気力がゼロになるか、邪気吸収によって五属性全ての邪気が揃ってしまうとゲームオーバー。「冷蔵庫」「扇風機」「電子レンジ」などの家電製品にされてしまう。コマンドは邪気を放つ「射」、邪気を吸収する「吸」、敵の属性を調べる「査」、アイテムを使う「品」、戦闘から逃げる「避」の五種類。
属性は木火土金水(もっかどごんすい)の相克関係にあり、水→火→金→木→土→水で打ち消す事ができる[注 7]。一度所持した邪気は、相克する鬼律に放つ以外に手放す手段は無い。更に1属性につき1つしか邪気を所持できないため、敵と同じ属性は所持しているが相克する属性は持っていない場合、吸収も攻撃も出来なくなってしまう。この場合、敵の属性を変える「貝粉」、属性に関係なく鬼律を倒す「鬼律玉」と言ったアイテムを使うか、逃げるしかない。
アイテムバトル
ボスクラスの敵と戦う場合、邪気の代わりに弱点となるアイテムを使用する特殊な戦闘方式になる。通常はターン方式だが、この場合アイテム欄を開かない限り一定時間毎に攻撃を受け続けるセミリアルタイム方式に戦闘システムが変わる。ボスは正しいアイテムさえ使用すれば容易に倒すことが可能で、且つ戦闘時には必ず有効なアイテムを所持しているため、“正解”となるアイテムのヒントは探索パートなどで得られる様になっている。

注釈

  1. ^ 他にも「ガイドブックに載せられない香港が、ある。」「入口はどこにでもある。」などが広告に使われていた。
  2. ^ 香港ではホテルを「酒店」と表記するが、文化の混合が起きている陰界の九龍では「飯店」となっている。
  3. ^ 中国では「黒」「難」「毒」「老」「死」は縁起の悪い名字とされ、父が彼女に安易に人を近づけないようにしたのではないかと推測される。
  4. ^ 現実でも古代には水銀に永遠の命や美容などで効果があると盲信されていた時代がある。
  5. ^ ゲーム中のムービーでは軟体状の生物だが、設定画では小さな人形が描かれている。
  6. ^ 移動の際STARTボタンを押下しながら進行方向を決定すると、移動ムービーをスキップできる。
  7. ^ 水は火を消し、火は金を溶かし、金は斧となって木を切り倒し、木は土の養分を吸い上げ、土は水を堰き止める。
  8. ^ シティコネクションからは同日にキリーク・ザ・ブラッド等の木村央志作品が配信されている。

出典

  1. ^ 「クーロンズゲートVR suzaku」が本日配信を開始。PlayStationの奇作「クーロンズ・ゲート」の世界観をVRで再現”. 4gamer.net (2017年10月26日). 2023年10月10日閲覧。
  2. ^ 【Oculus Go】「クーロンズゲートVR」の世界を体験できるGo向けアプリが配信” (2018年10月2日). 2018年10月6日閲覧。
  3. ^ 『クーロンズゲート』の次世代版続編『クーロンズリゾーム』始動”. 電撃オンライン (2019年11月12日). 2019年12月21日閲覧。
  4. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p79
  5. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p85
  6. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p87
  7. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p91
  8. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p95
  9. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p99
  10. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p101
  11. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p189
  12. ^ a b c 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p169
  13. ^ a b c クーロン続編新作を制作~クーロン2プロジェクト~”. 2021年6月4日閲覧。
  14. ^ a b [1] - Twitter クーロンズリゾーム公式アカウント
  15. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p17
  16. ^ [2] - Twitter クーロンズリゾーム公式アカウント
  17. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p167
  18. ^ a b c d e f g FURUKAWA (2016年1月3日). “【今から遊ぶ不朽のRPG】第11回『クーロンズゲート』(1997)”. Game*Spark. イード. 2018年5月12日閲覧。
  19. ^ a b 「クーロンズ・ゲート」の制作秘話が語られたプロジェクト25周年記念イベントをレポート。期待の続編「クーロンズリゾーム」の情報も”. 4gamer.net (2022年11月7日). 2023年10月10日閲覧。
  20. ^ 「クーロンズ・ゲート」の完全版サントラ発売記念イベント開催”. GAME Watch (2014年7月1日). 2021年6月25日閲覧。
  21. ^ 『Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~』p18。
  22. ^ a b c d e f g h i j 長雨. “制作の黒幕はクーロンズ・ゲートさん!? 『クーロンズ・ゲート』の開発を手掛けた木村央志×井上幸喜×蓜島邦明ロングインタビュー【前編】”. シシララTV. 2018年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月12日閲覧。
  23. ^ 電撃PlayStationG2 Vol.21. 主婦の友社. (1996年5月10日) 
  24. ^ a b 「クーロンズゲートVR suzaku」に、ヘッドセット不要のNonVRモードが追加!” (2017年12月21日). 2018年5月12日閲覧。
  25. ^ a b c CAMPFIRE クーロンズゲートの続編新作『クーロンズリゾーム』制作プロジェクト
  26. ^ a b 【「クーロンズリゾーム」PILOT版リリース記念インタビュー】 木村央志監督が語る、伝説的ゲーム「クーロンズ・ゲート」を継承するプロジェクトの狙いと今後の展開”. アキバ総研 (2023年2月22日). 2023年3月5日閲覧。
  27. ^ a b KG/Projectのあらまし
  28. ^ a b ADVからムービーノベルへ…『クーロンズ・ゲート』続編新作の『クーロンズリゾーム』が大幅な仕様変更”. Game*Spark (2022年5月30日). 2022年6月2日閲覧。
  29. ^ ウワーマン (2023年2月28日). “『クーロンズ・ゲート』が発売された日。サイバーパンクな伝説の怪作アドベンチャー。25年ぶりの伏線回収がされる新作ムービーノベルも発売【今日は何の日?】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2023年9月26日閲覧。
  30. ^ 【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】不条理で猥雑な「クーロンズ・ゲート」の世界に心を奪われて、もう23年たってしまいました”. ねとらぼ. ITmedia (2020年12月30日). 2023年9月26日閲覧。
  31. ^ a b c その中身は、VRという名のファンディスク。” (2017年11月9日). 2018年5月12日閲覧。
  32. ^ NeoKowloon”. (有)ジェットグラフィクス. 2010年3月21日閲覧。






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