イグノーベル賞受賞者の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 07:25 UTC 版)
2004年
受賞名 | 受賞者 | 受賞理由 | 備考 |
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医学賞 | スティーブン・スタック (ウェイン州立大学) ジェイムス・グンドラック (オーバーン大学) |
彼らの発表論文『自殺に対するカントリー・ミュージックの影響』に対して。 | |
物理学賞 | ラメッシュ・バラスブラマニアン (オタワ大学) マイケル・ターベイ (コネチカット大学、ハスキンス研究所) |
フラフープの力学を探索し、解明したことに対して。 | |
公衆衛生賞 | ジリアン・クラーク (シカゴ高校農学科からハワード大学) |
床に落ちた食べ物を食べても安全かどうかについての「5秒ルール」の科学的妥当性の研究に対して。 | 結果としては、たった5秒でも床に落ちた食品は細菌がついてしまい、ルールは成り立たない。5秒ルールも参照。 |
化学賞 | イギリス・コカ・コーラ・カンパニー | テムズ川の液体を、予防的な理由から消費者が入手できなくなった透明な形態の水「ダサニ」に変換する先端技術に対して。 | ダサニはコカ・コーラ社が世界的に展開するミネラルウォーターのブランド。 イギリスでは2004年1月に発売されたが、「インデペンデント」紙が3月に、イギリス製ダサニはロンドン南東部のシドカップの工場で水道水から作られていることを暴露した。 工場ではNASAも使用する逆浸透膜の技術を使った浄化システムで「ピュアな」水を作っていると主張したが、通常「ミネラルウォーター」という言葉から泉水から湧き出る「天然」の水を期待して買っていた消費者は「水道水に高い金を払っていた」と激昂した。 加えて政府当局はイギリス製ダサニに発癌性物質である臭素酸塩が含まれており大量に飲めば危険と指摘、コカ・コーラ社は市場から製品を回収しダサニ・ブランドはイギリスから撤退した。 更に水の純化の過程で硬水的味付けのために塩化カルシウムなどを混ぜていた事も判明、ダサニ・ブランドの欧州展開は打撃を受けた。 |
工学賞 | ドナルド・J・スミス 故フランク・J・スミス (フロリダ州オーランド) |
ヘアスタイル「バーコード頭」の特許(米国特許#4022227)を取得したことに対して。 | |
文学賞 | 米国ヌーディスト研究図書館 (フロリダ州キシミー) |
ヌーディストの歴史を保存し、誰でも閲覧できるようにしたことに対して。 | |
心理学賞 | ダニエル・シモンズ (イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校) クリストファー・チャブリス (ハーバード大学) |
人が何かに熱中している際には、例えゴリラの着ぐるみを着た奴が通りかかっていようが他の何かを簡単に見逃してしまう ことを示したことに対して。 | 2人は『錯覚の科学』の著者。色んなビデオ を流す際に前もって特定の事実に注意を払う様に指示すると、そのビデオで実際に流れていた他の事実に対しては何も見えなくなってしまうことを、一連の実験で示した。 |
経済学賞 | バチカン | 信徒のための祈りをインドへアウトソーシング(外部委託)したことに対して。 | アメリカの企業がソフトウェア開発やコールセンター業務を英語人口が多く人件費の安いインドにアウトソーシングし、アメリカ人の職を奪っていることが問題になっている。 そのような中、アメリカのカトリック教会でも、聖職者不足に対してインド等にいる聖職者に外注を行い、アメリカの信者達から委託を受けた死者・病気・家族の安息・サンクスギビングなどのための祈りをインドで代行してもらっている。 |
平和賞 | 井上大佑(大阪府) | カラオケを発明し、人々がお互いに許容しあう、全く新しい方法を提供したことに対して(歌によって相手に苦痛を与えるためには、自らも相手の歌による苦痛を耐え忍ばなければならない)。 | 井上は1999年に「タイム」誌の『今世紀もっとも影響力のあったアジアの20人』に選ばれている。 |
生物学賞 | ベン・ウィルソン (ブリティッシュコロンビア大学) ローレンス・ディル (サイモンフレーザー大学) ロバート・バッティ (スコットランド海洋科学協会) マグナス・ファルバーグ(オルフス大学) ハカン・ヴェステルベリ (スウェーデン国立漁業連盟) |
ニシンがどうもおならでコミュニケーションしているようであることを示したことに対して。 |
- ^ 正確には "Infant Washer and Diaper-Changer Apparatus and Method".
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