バルスの研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 01:40 UTC 版)
ココナッツによる死亡事故という逸話の起源は1984年にピーター・バルス博士が発表した研究論文「落下するココナッツによる負傷」に求められる。この論文のなかでバルスは、自身が拠点とするパプアニューギニアでの4年間の観察に基づき、怪我で入院する患者の2.5%はココナッツ落下による負傷であり、うち少なくとも2人が死亡していると述べている。この数字が誤って援用され、後の世界で150人が亡くなっているという説につながった。その前提となっているのは、世界各地に同じ割合でココナッツによる死者がいるという考え方であった 。 2001年、バルスの論文は「追試できないしすべきでもない」研究と認定されイグノーベル賞医学賞を受賞した(イグノーベル賞受賞者の一覧#2001年を参照)。彼はこのありがたくない栄誉を受けたことに対してカナダのCMAジャーナルに「日常的にこうした怪我を治療している身としてはまったく笑えない話だ」と語っている。
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