やすり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 13:24 UTC 版)
製造方法
成形(熱間鍛造)、焼きなまし、研磨、目立て、焼入れの工程を経て作られる。
やすりのひとつひとつの刃は、目の数だけたがねを打ち込んで作る。 伝統的な手法は「手切り」つまりたがねを手で持ち、槌で一目ずつ打ち込む方法である。現代では機械を用いて連続的に打ち込んで作る場合が多く、だがそれでも人間が目視でやすりの目を確認しながら機械を操作している。やすり工場はあえて窓をふさぐなどして他方向からの光をさえぎり暗くし、一方向からあてることで目を見極めている。美容用(女性の爪用)の高級品などでは、現在でも手切りのものがある。
やすり製造の際に特徴的なのは、焼入れの際に蒸気膜の形成を防止し焼入れ性を向上するため、味噌に塩や硝石などを添加したものが塗布されることである[6]。味噌が存在しない欧米などでは塩を塗布することが多い。
その他
脚注
関連項目
外部リンク
- ^ 広島地区鈩工業組合ホームページ Archived 2010年4月30日, at the Wayback Machine.
- ^ US Directory of American Tool And Machinery Patents Patent: 42,216 File Cutting Machines
- ^ THOMAS DUTTON 『THE HAND TOOLS MANUAL』p175、2007年発行、TSTC Publishing ISBN 978-1-934302-36-1
- ^ 「仁方とヤスリ」広島地区鈩工業組合 Archived 2010年4月30日, at the Wayback Machine.
- ^ 社団法人日本青年会議所中国地区広島ブロック協議会 (2005年). “活気ある広島県産業を目指して-12LOM 地場産業の紹介” (PDF). p. 6. 2005年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月16日閲覧。
- ^ ツボサン株式会社 カタログ 2007年 72頁。
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