でんでん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 20:19 UTC 版)
でんでん | |||||||||||
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本名 | 緒方 義博(おがた よしひろ) | ||||||||||
別名義 | 田所 完一 | ||||||||||
生年月日 | 1950年1月23日(74歳) | ||||||||||
出生地 |
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身長 | 174 cm | ||||||||||
血液型 | A型 | ||||||||||
職業 | 俳優、元お笑い芸人 | ||||||||||
ジャンル | テレビドラマ・映画・舞台 | ||||||||||
活動期間 | 1980年 - | ||||||||||
配偶者 | あり | ||||||||||
事務所 | アルファエージェンシー | ||||||||||
公式サイト | プロフィール | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
テレビドラマ 『コラ!なんばしよっと』 『あまちゃん』 『タクシードライバーの推理日誌』 『緊急取調室』 『おかえりモネ』 映画 『CURE』 『冷たい熱帯魚』 『あゝ、荒野』 | |||||||||||
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来歴
高校卒業後、19歳の時に渥美清に憧れ、弟子入り志願のために上京するが、本人には会えず断念[2]。しかし東京に居れば何かしらチャンスが巡って来ると信じて帰郷せず[2]、遠い親戚で丸井に勤めている人のツテで、夏場にあった丸井の就職試験を受けて、丸井に就職。丸井で4年ほど、下北沢→池袋→横須賀と転勤しながらサラリーマンとして働く[2]。
そんな時に丸井時代の後輩が劇団ひまわりの募集広告を見せてくれたのをきっかけに、退社して劇団ひまわりに入団し、エキストラとして3か月ほど活動[2]。ひまわり退団後4年ほど、本人曰くパチンコ店や雀荘に頻繁に通うようなプータロー生活を送る[2]。しかしこのままではやはりいけないと思い立ち、28歳の頃に『金曜10時!うわさのチャンネル!!』のオーディションを受け、最終審査まで進んだものの最終結果が出る前にこの番組が終了し、この時はチャンスを逃す[2][3]。この頃周りから“でんでん”と呼ばれるようになった[4](後述)。
その後1980年、30歳の時に素人として『お笑いスター誕生!!』へ出演して8週勝ち抜き、金賞を獲得したのを機に
お笑い芸人時代はスタンダップコメディ調の芸風で、ディーン・マーティンの「誰かが誰かを愛してる」を出囃子に登場し、「よーうみんなぁー、ハッピーかい?」「(かけているサングラスをサッと外しながら)どうだい? 美しいだろぉー?」「今日はみんなにオイラのすばらしい歌を聞かせてやるぜ」「バーイ、センキュー」などの決め台詞でピン芸人として活動。
しかし、元々お笑い志望ではないため次作のネタが続かず、『お笑いスタ誕』の4本目以降は番組に内緒で放送作家に書いてもらったという[4]。
春風亭小朝と共演した「グリーン仁丹」のCMでも人気を博した。
1981年、森田芳光監督の映画『の・ようなもの』で俳優に転身。
1995年、ラサール石井、小宮孝泰らと「星屑の会」を結成。『星屑の町』シリーズや『ある晴れた日の自衛隊』シリーズなど水谷龍二作・演出の舞台に出演。
2010年には園子温監督の映画『冷たい熱帯魚』で、表では笑顔を見せながら裏では連続殺人鬼という二面性を持った熱帯魚店経営者を演じ、芸歴31年にして初の受賞となった第36回報知映画賞を皮切りに[5]、第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など国内の助演男優賞を次々と受賞し、高い評価を得た。
人物
- 芸名は、「麻雀をしている時の様子が殻に閉じこもった感じで、雀荘の仲間に「でんでん虫」のような「緒方でんでん」と呼ばれたのが元で「でんでん」になった」のが元々の由来と語っている[2][6]。また別のインタビューでは「雀荘仲間から“緒方デンデン”と呼ばれていた。その後『お笑いスタ誕』に出場する際、演出の赤尾健一からどんな芸名で出るかを尋ねられた。「“緒方デンデン”でお願いします」と告げると、赤尾から「“緒方”を取って“デンデン”はひらがなの方がいい」と助言され、『でんでん』に決まった」とも語っている[4]。これに後付けとして「でんでん太鼓のように芸能界を打ち鳴らし、でんでん虫のように芸能界の一国一城の主になれ」という意味が込められている[2][5]。俳優転身後の撮影現場では他の役者がスタッフから作品ごとの役名で呼ばれることがある中、本人は基本的に芸名で呼ばれている。本人は後年「“でんでん”はとても役者の名前に思えないけど、周りが呼びやすくて覚えやすいし、この名前で良かった」と評している[4]。
- 村上ショージとは長年の友人である。また、前述の『金曜10時!うわさのチャンネル!!』のオーディションでただ一人合格の判定を下し、『お笑いスター誕生!!』でもネタを作ってくれたという作家・演出家の水谷龍二とはその後今でも付き合いがある[2]。
注釈
- ^ 2018年3月3日からの「東京藝術大学映像研究科映画専攻12期生修了制作展」(ユーロスペース)での上映を経ての公開。
出典
- ^ 広報みずまき 2019年8月10日号。
- ^ a b c d e f g h i j POPEYE(マガジンハウス)2018年3月号 p.88-89 でんでんインタビュー
- ^ “でんでんが明かす 8週勝ち抜いた『お笑いスタ誕』秘話と芸名の由来”. NEWSポストセブン. 小学館 (2021年12月16日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e 週刊ポスト12月24日号「お笑いスター誕生!!」は最高に面白かった・前編p16
- ^ a b “でんでん、芸歴31年初めての賞…第36回報知映画賞”. シネマ報知. 2013年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月29日閲覧。
- ^ 明日への言葉、でんでん(俳優)素の自分で演じる、2013年6月29日閲覧。
- ^ 日本アカデミー賞公式サイト“第35回日本アカデミー賞優秀賞発表!”. オリジナルの2013年5月24日時点におけるアーカイブ。 2012年3月4日閲覧。
- ^ “17年大河『おんな城主 直虎』新出演者14人発表 柴咲コウ父は杉本哲太、母は財前直見”. ORICON STYLE (2016年5月26日). 2016年5月27日閲覧。
- ^ “でんでん『どうする家康』に出演決定 松本潤&ムロツヨシの「役作りに対する切り口が楽しみ」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年8月4日) 2023年8月4日閲覧。
- ^ “24時間テレビ45スペシャルドラマ『無言館』”. 日本テレビ放送網. 2022年8月20日閲覧。
- ^ “『街並み照らすヤツら』正義(森本慎太郎)を囲む新たなクセ強キャラが登場 新キャスト一挙公開”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年5月25日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “岡部大、馬場徹、玄理、飯沼愛、皆川猿時、塚地武雅ら、山﨑賢人主演『アトムの童』出演へ”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2022年8月14日). 2022年8月14日閲覧。
- ^ “フジ 石原さとみ主演木10ドラマ「アンサング・シンデレラ」放送開始を延期 新型コロナ感染拡大の影響で”. スポニチ Sponichi Annex 芸能. (2020年4月7日) 2020年4月8日閲覧。
- ^ “ドラマ「院内警察」にさとうほなみ、でんでんら7名 馬場ふみかと工藤美桜は姉妹役”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年12月6日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “さんまの元妻役に吉田羊 『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』新キャスト一挙解禁、五輪金メダリスト・松本薫の出演も”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年4月5日). 2024年4月5日閲覧。
- ^ “天海祐希主演「緊急取調室」新春SP放送決定! 8億円強奪事件に挑む”. cinemacafe.net. 2021年11月25日閲覧。
- ^ “『シッコウ!!』第6話で大事件が発生 伊藤沙莉&織田裕二“凸凹バディ”が苦渋の決断”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年8月15日) 2023年8月15日閲覧。
- ^ “福士蒼汰の両親役に高岡早紀&勝村政信! 悪徳弁護士誕生の鍵を握るキャスト決定”. マイナビニュース (マイナビ). (2023年4月3日) 2023年4月3日閲覧。
- ^ “中沢元紀×小林虎之介「ひだまりが聴こえる」に宇佐卓真、夏生大湖、西田尚美、でんでんが出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年6月11日). 2024年6月11日閲覧。
- ^ "河合優実&板尾創路、縦型ドラマ『上下関係』の可能性を語る". ORICON NEWS. oricon ME. 27 June 2022. 2022年6月27日閲覧。
- ^ "東山紀之主演、日本発のスパイアクション『GAME OF SPY』共演者の役柄が明らかに". ORICON NEWS. oricon ME. 11 May 2022. 2022年5月11日閲覧。
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- ^ “松山ケンイチ主演「の・ようなもの のようなもの」、笑顔あふれるポスター公開”. 映画ナタリー (2015年9月12日). 2015年9月14日閲覧。
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- ^ “長澤まさみ×藤井道人のNetflix映画「パレード」2月配信、坂口健太郎ら共演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年1月30日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ “赤堀雅秋の新作「ボイラーマン」主演は田中哲司、ヒロイン役に安達祐実”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年1月9日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ “紅白歌合戦に「おかえりモネ」キャスト集結、BUMP OF CHICKENは「なないろ」披露”. 映画ナタリー (2021年12月28日). 2021年12月28日閲覧。
- ^ “高杉くん(神木隆之介)、おばあちゃんとダーリンのラブラブぶりに戸惑い”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年4月27日) 2022年4月28日閲覧。
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