くりぃむしちゅー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 10:07 UTC 版)
くりぃむしちゅー | |
---|---|
メンバー |
上田晋也 有田哲平 |
結成年 | 1991年 |
事務所 |
プライム(旧プライムワン) →ナチュラルエイト |
活動時期 | 1991年12月 - |
師匠 | コント山口君と竹田君 |
出身 | コント山口君と竹田君の付き人 |
出会い | 熊本県立済々黌高等学校 |
旧コンビ名 |
島原火砕流土石流(結成当初) 海砂利水魚( - 2001年) |
現在の活動状況 | テレビ中心 |
芸種 |
漫才 コント |
ネタ作成者 | 両者 |
現在の代表番組 |
しゃべくり007 今夜はナゾトレ くりぃむクイズ ミラクル9 くりぃむナンタラ |
過去の代表番組 |
銭形金太郎 くりぃむナントカ 笑いの金メダル リチャードホール シルシルミシルさんデー ペケ×ポン 世界一受けたい授業 |
同期 |
オアシズ やす(ずん) アニマル梯団 ココリコ メッセンジャー ジャリズム 水玉れっぷう隊 藤井隆 土田晃之 TKO 古坂大魔王ほか |
公式サイト | 事務所公式サイト |
受賞歴 | |
1994年 爆笑BOOING 5週勝ち抜きチャンピオン 1996年 第6回ニッポン放送高田文夫プロデュースOWARAIゴールドラッシュ年間チャンピオン 2004年 ゴールデン・アロー賞放送賞(バラエティー部門) |
メンバー
上田 晋也(うえだ しんや、1970年5月7日 - )(53歳)
- ツッコミ担当、立ち位置は向かって左。
- 熊本県熊本市南区出身。熊本県立済々黌高等学校卒業、早稲田大学教育学部国語国文学科中退。既婚で1男1女の父。
- 血液型O型。身長172cm、体重63kg。顔にしわが多く、天然パーマ。
- たとえツッコミ、うんちくを得意としている。
- 好きな食べ物はお好み焼き。好きな女優は仲間由紀恵。
有田 哲平(ありた てっぺい、1971年2月3日 - )(53歳)
- ボケ担当、立ち位置は向かって右。
- 熊本県熊本市東区出身。熊本県立済々黌高等学校卒業、立教大学法学部中退。既婚で2女の父。
- 血液型A型。身長173cm、体重80kg。
- プロレスラーのものまねを得意としている。
- 好きな食べ物はクリームシチュー。好きな女優は菅野美穂。
経歴
2人は熊本県立済々黌高等学校の入学式当日に出会い、その後共通の趣味であるプロレスをきっかけに意気投合。揃ってラグビー部へ入部し親交を深める。2人の仲は非常に良く、ラグビー部ではコンビを組んで頻繁に部員を笑わせていた。顧問の先生や部員に面白いあだ名を付けたり、2人が「事件」と呼ぶ数々の笑える出来事が起こった済々黌ラグビー部こそが、くりぃむしちゅーの笑いの原点だったと後に2人は『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の中で回想している。当時の上田はいわゆる学校の番長的存在で、有田はその上田に付いていくような感じだった。有田曰く上田は硬派らしく済々黌で初の童貞番長だったとのこと。
有田は高校卒業後、現役で明治大学法学部二部へ合格。浪人が決まった上田から「一緒に早稲田に入ろう」と誘われ、有田は大学には入学せず2人別々の予備校へ通う。1年後に上田は早稲田大学教育学部国語国文学科へ合格するも、有田は早稲田大学には合格できなかった。有田は自分と同じように上田がまた浪人してくれると思っていたが、上田から「お前は立教がいい」と言われたことで上田は早稲田大学、有田は立教大学へ進学した。
大学在学中だった上田は芸人を志す。芸能事務所に送付するための履歴書を書こうと思っていた日に、たまたま同級生(ラグビー部 N氏)の家で有田と再会。話が弾む内に大学の仲間と行った合コンで馴染めなかった愚痴をこぼすように。その中で有田が「こんなことならお笑いでもやってればよかったな」「俺、お笑いやりたい」と言い始め、上田は「マジで言ってんの? 実は俺、今日にでも履歴書を書いて明日お笑い事務所に送るところだった」と偶然の一致により、2人で履歴書を書いて送付することにした。
後日、2人は山口ひろかず(コント山口君と竹田君)が当時代表を務めていた芸能プロダクションを訪ねる。そこで山口は「大学中退して芸能界に入るか、卒業後に改めてチャレンジするか、どっちかに決めたほうがいい」と2人にアドバイスした。その言葉を受けて2人とも大学を中退。上田は竹田高利の、有田は山口の付き人として芸能活動を始める。1991年12月、コンビ『海砂利水魚』を結成。
1992年から放送開始された『ボキャブラ天国』(フジテレビ)シリーズに出演し、爆笑問題やネプチューンなど多くの芸人と共に人気を博す。
2001年10月にコンビ名を『海砂利水魚』から現在のものへ改名(詳細は後述)。
転機となったのは2000年に有田が東貴博(Take2)脚本・主演の東八郎十三回忌追悼公演に出演した際、演出の萩本欽一に自身の不真面目な態度を肯定的に捉えられたことがきっかけでテキトーなキャラクターを確立したことである[1]。更には2003年に上田がバラエティ番組『虎の門』(テレビ朝日)の1コーナー「うんちく王決定戦」で優勝、一躍脚光を浴びる。以降上田は「うんちく王」の称号と共に、薀蓄芸と呼ばれる芸風で数々のメディア出演や執筆活動を行う。「たとえツッコミ」も知られるようになった[注 1]。有田は上田のブレイクに腐ることなくテキトーキャラでバーター出演をこなしてコンビの露出を増やすとともにピン芸人としての仕事でも認知度を上げていった[2]。そして、再度訪れたお笑いブームの波にも乗って、2004年には多数のレギュラー番組を抱える売れっ子となった。
2004年、ゴールデン・アロー賞放送賞(バラエティー部門)受賞。
2004年10月5日、改名後初の冠番組『くりぃむナントカ』(テレビ朝日)が放送開始。
2004年12月14日、上田が同郷の女性と入籍。『踊る踊る踊る!さんま御殿スペシャル』(日本テレビ)の収録中に発表された。第一子誕生は『おしゃれイズム』(日本テレビ)で藤木直人の口からフライング気味に発表された[3]。
2005年7月5日、改名後初の冠ラジオ番組『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が放送開始。
2006年7月13日、ゴールデンタイムでの初の冠番組『くりぃむしちゅーのたりらリでイキます!!』(日本テレビ)が放送開始。
2006年には『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)のチャリティパーソナリティに初めて抜擢された。
2008年7月、先輩のネプチューンや後輩のチュートリアルと共に出演する『しゃべくり007』(日本テレビ)が放送開始。
2008年12月だけで、ピンとしての出演を含めた11本のレギュラーを合わせると27本もの番組に出演したと報道された。この年以降は自分たちがMCを務める番組が増え、他番組にゲスト出演する機会は少なくなった。
2009年9月、当時所属していたプライムからチーフマネージャー・大橋由佳が設立した芸能事務所「ナチュラルエイト」へ移籍。
2016年12月5日、有田が『しゃべくり007』にて11月29日付で一般女性との入籍を発表した。
注釈
- ^ その1つである「これロッキーの撮影じゃないのよ」は、Yahoo! JAPAN検索急上昇ワードランキングの2008年2月14日付けで第3位にランクインするほどだった。
- ^ 同番組では対決企画が3回行われたが、仮に1回戦で負けた場合はコンビ名を『ザ☆トライ』に改名させられていた。
- ^ 2011年8月に芸能界を引退。
出典
- ^ “有田哲平「ぶっちゃけ師匠なのよ、実は」初めて明かしたレジェンド 人生の大きな転機に”. スポーツニッポン (2022年4月5日). 2022年4月7日閲覧。
- ^ “有田哲平、萩本欽一からの「驚きの一言」に感銘「マジで師匠。ジーンと来た」”. Smart FLASH (2022年4月6日). 2022年4月7日閲覧。
- ^ ZAKZAK (2004年12月15日). “くりぃむ上田…深夜2時に婚姻届、昼には挙式→発表”. 2008年9月14日閲覧。
- ^ “くりぃむしちゅー有田哲平が見せる「引き芸の境地」”. 日刊サイゾー. (2008年10月)
- ^ “くりぃむしちゅーの誕生秘話 ブレイクのきっかけは改名だった!?”. エキサイトニュース. 2021年2月1日閲覧。
- ^ 『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』2008年12月16日放送分
- ^ 上田晋也『激変 めまぐるしく動いた30代のこと』ポプラ社、2022、22頁。
- ^ 『太田と上田』第1話(BeeTV)
- ^ 2008年4月23日放送『徹子の部屋』
- ^ 『痛快!明石家電視台』2010年3月8日放送分
- ^ 熱い魂で復興支援 お笑いコンビ・サンドウィッチマン Archived 2011年5月23日, at the Wayback Machine.河北新報、2011年5月1日閲覧
- ^ “くりぃむしちゅー、故郷熊本へのチャリティライブを丸3年欠かさず開催中!”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. (2019年6月16日) 2021年8月11日閲覧。
- ^ キングオブコント2021、審査員は松本人志“以外”変更に 生特番の総合MCはダウンタウン
- ^ “YELL 部活応援プロジェクト[エール”]. YELL 部活応援プロジェクト[エール] 2021年8月11日閲覧。
- ^ “「太田上田」オードリー若林がゲスト出演、“逆オファー”がきっかけ”. お笑いナタリー. (2019年9月30日) 2021年8月11日閲覧。
- ^ “フジ改編でくりぃむ、タカトシ、柳原可奈子の新番組、又吉の冠特番も明らかに”. お笑いナタリー. (2016年9月5日) 2016年9月5日閲覧。
- ^ 「総力特集 くりぃむしちゅー 変身したバラエティ・スター」『QuickJapan』vol.55、太田出版、2004年7月28日、43頁。
- ^ “新火7バラエティーのビジュアル初公開!人気者の成功の秘訣をどんどんホメまくる!”. とれたてフジテレビ. (2016年4月18日) 2016年4月20日閲覧。
- ^ “くりぃむZONE”. tv asahi GO. テレビ朝日. 2019年1月26日閲覧。
- ^ 「総力特集 くりぃむしちゅー 変身したバラエティ・スター」『QuickJapan』vol.55、太田出版、2004年7月28日、65頁。
- ^ “上田のわかりやすい解説が炸裂、くりぃむしちゅー出演「ソニー損保」新CM”. お笑いナタリー. (2016年7月22日) 2016年7月22日閲覧。
- ^ ロデオOFFICIAL WEB SITE
- 1 くりぃむしちゅーとは
- 2 くりぃむしちゅーの概要
- 3 芸風
- 4 影響
- 5 脚注
固有名詞の分類
- くりぃむしちゅーのページへのリンク