大乘起信論とは? わかりやすく解説

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だいじょうきしんろん【大乗起信論】

読み方:だいじょうきしんろん

インド古代仏教書馬鳴(めみょう)作と伝えられる疑問も多い。成立年未詳漢訳(りょう)の真諦(しんだい)訳1巻、唐の実叉難陀(じっしゃなんだ)訳2巻がある。大乗仏教中心思想理論と実践両面から説いたもの。起信論


大乗起信論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/10 13:23 UTC 版)

大乗起信論』(だいじょうきしんろん)[注釈 1]は、大乗仏教に属する論書。二本の漢語本が現存し、著者が馬鳴(アシュヴァゴーシャ)に仮託されているが、中国真諦周辺の人物によって編まれたとされる[2][3][4]


注釈

  1. ^ 再構されたサンスクリット名は Mahāyāna śraddhotpādaśāstra[1] (マハーヤーナ・シュラッドーットパーダ・シャーストラ)。

出典

  1. ^ Hubbard, Jamie (1994, 2008). Original Purity and the Arising of Delusion. Smith College, p.1. Internet Archive
  2. ^ 望月信亨「大乗起信論の作者に就いて」(1902年、→『大乗起信論之研究』金尾文淵堂、1922年)
  3. ^ 松本史朗『禅思想の批判的研究』大蔵出版、1993年)
  4. ^ 大竹晋『大乗起信論成立問題の研究 - 『大乗起信論』は漢文仏教文献からのパッチワーク -』(国書刊行会、2017年)
  5. ^ a b 宇井伯寿『大乗起信論』岩波文庫、1936年。 
  6. ^ 井筒俊彦『意識の形而上学』中公文庫、2001年、P.11頁。 
  7. ^ 大竹晋『大乗起信論成立問題の研究 - 『大乗起信論』は漢文仏教文献からのパッチワーク -』(国書刊行会、2017年)
  8. ^ 宇井伯寿・高崎直道『大乗起信論』岩波文庫、1994年。 
  9. ^ 高崎直道『『大乗起信論』の語法―「依」「以」「故」等の用法をめぐって―』(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』37輯、哲学・史学編、1992年2月)p41-p43
  10. ^ 石井公成『『大乗起信論』における「大乗」と「摩訶衍」』駒澤短期大學仏教論集 (12), 2006-10, p293-p289


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大乗起信論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:29 UTC 版)

悟り」の記事における「大乗起信論」の解説

中国撰述とされる論書、『大乗起信論 』では、阿頼耶識あらやしき)に不覚と覚の二義があるとし、覚をさらに始覚(しかく)と本覚ほんがく)とに分けて説明する。我々の心性しんしょう)は、現実には無明むみょう)に覆われ妄念とらわれているから不覚であるが、この無明が止滅して妄念離れた状態が「覚」であるという。無明無始以来のものであるから、それに依拠する不覚に対しては「始覚といわれるが、われわれの心性根源は本来清浄な覚りそのもの(「本覚」)であって、それがたまたま無明覆われているから、始覚といってもそれは本覚別のものではなく始覚によって本覚帰一するに過ぎない、と説明し、誰にでも覚りに至る道は開けており、それに向かって修行必要なことを説いている。さらに、覚り清浄なのであることも説明されている。

※この「大乗起信論」の解説は、「悟り」の解説の一部です。
「大乗起信論」を含む「悟り」の記事については、「悟り」の概要を参照ください。

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