りょうし‐ビット〔リヤウシ‐〕【量子ビット】
読み方:りょうしびっと
《quantum bit/qubit》量子コンピューターで扱われる情報の最小単位。従来のコンピューターで扱われるビットは、情報の最小単位を0か1だけで表したが、量子ビットでは、0と1のほか、0と1とを重ね合わせた状態も表すことができる。たとえば4ビットの場合、一度に表せる状態は二進数で1101のように一通りだけなのに対し、4量子ビットの場合、0000から1111までの十六通りを量子力学的に重ね合わせの状態にあるものとして同時に表すことができる。そのため一つの値を逐一計算するのではなく、すべての値を同時に(並列的に)計算することが可能になり、従来のコンピューターとは比較にならないほど高速な並列計算が実現できる。量子ビットのふるまいを物理的に具体化するものとして、電子のスピンや光の偏光が有力視されている。キュービット。キュビット。クビット。
量子ビット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/07 07:31 UTC 版)
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量子ビット(りょうしビット、quantum bit, Qbit)は、シューマッハにより量子情報の最小単位として導入されたが[1]、量子情報と古典情報は比較可能な量であり(シューマッハ自身も比較している)両者は同じ単位(ビットやナット)を持たなければならず、量子ビットは量子情報の単位ではない[2]。
ビットは、情報量の単位であるだけでなく、コンピューティングでの二値ストレージやデジタル通信における二値シンボルのことも意味し、量子ビットは後者の意味でのビット、つまり量子二値ストレージや量子二値シンボルを意味する[2]。bitはbinary digitのカバン語であるがわざわざbinary digitと書くことはあまりないのと同様、量子ビットも、quantum bit と書くよりは qubit(キュービット・キュビット・クビットなど)と書くことが多い。また、古典的な(非量子的な)ビットを明示する場合、古典ビット (classical bit, Cbit) などと書くことがある。
量子情報処理において Qubit の状態は量子力学的2準位系の状態ベクトルで表現される。古典ビットは2状態である(以下ではその2つの状態をそれぞれ、0 と 1 とする)。それに対して量子ビットは、そのような2状態の量子力学的重ね合わせ状態もとることができる。ブラ-ケット記法では、1量子ビットは、 カテゴリ
量子ビット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 08:53 UTC 版)
「イオントラップ型量子コンピュータ」の記事における「量子ビット」の解説
基本的に、二つの準位で構成される量子系はどれも量子ビットを表現できる。イオンの電子状態を使用して量子ビットを形成するには、たとえば以下の方法が知られている。 超微細量子ビット 2つの基底状態の超微細準位を利用 光量子ビット 基底状態レベルと励起レベルを利用 超微細量子ビットは非常に長寿命(数千から数百万年の減衰時間)であり、位相/周波数は安定している(原子周波数標準で伝統的に使用されている)。光量子ビットは、論理ゲートの動作時間(マイクロ秒のオーダー)と比較し、比較的長寿命(1秒のオーダーの減衰時間)である。 どちらの量子ビットを採用するかは、研究室での課題を大きく左右する。
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