本人認証
個人識別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/08 18:48 UTC 版)
骨格のかなりの部分が残っている場合は、骨格の様々な特徴から性別や年齢を判別できる。男性の骨は凹凸が多く、女性よりも筋力があるため、女性の骨よりも長く厚いという特徴がある。性別の判定には、性別判定式という数式から求めた値が限界値を超えた場合は男性と判断する方法もある。また、骨折が治癒した箇所は独特の隆起が見られるため、個人を特定する手がかりとなる。外科手術で骨髄内釘、骨螺子、骨接合プレートなどの治療器具が骨に取り付けられている場合は、特に重要となる。 また、古くから歯型や虫歯の治療痕などが手がかりにされてきた。歯牙から個人を特定する方法を研究する学問を法歯学と呼ぶ。近年ではDNA型鑑定も行われるようになり、骨からでもDNAを採取することもできるが、日本ではDNAのデータベースそのものが少ないため、DNAだけで個人を特定することは極めて困難である。その場合は主に親族のDNAと照合するという手段がとられるわけであるが、遺体の人物の身元にまったく手がかりがない場合、誰のDNAと照合すればいいのかもわからないため、DNA型鑑定が必ずしも身元特定の決定打とはならないこともある。
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