ザ・エンジン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 15:06 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ザ・エンジン(The Engine:より正確には片仮名表記ではたとえば「ズィ・エンジン」)は、『ガリヴァー旅行記』の中でジョナサン・スウィフトによって語られた架空の装置である。おそらくこれは、近代的コンピュータに少しでも似ている装置としては最も早く知られた例である[1]。スウィフトによると、
「... ...普通のやり方では芸術や科学を達成するのにどれだけの苦労が要るか誰でも知っておるじゃろう。しかし彼の仕掛けを使えば、全く天才や秀才の力を借りずとも、最も無学な者が、そこそこの値段と少しの肉体労働だけで、哲学、詩、政治、法律、数学、神学についての本を書く事ができるのじゃ。」彼はそれから私を枠組みの方に案内しました。脇には弟子たちが一列に並んで立っています。その面積は二十平方フィート、部屋の中心に置かれていました。表面は沢山の木片で組み立てられていました。木片はさいころ程の大きさで、中には他より大きな物もあります。こうした物が全て細い針金で繋がっているのです。これらの木片のあらゆる面には紙が糊付けされていて、いくつかの語形変化、時制、格変化を含んだ彼らの言葉がバラバラな順序で書かれてありました。「見よ、彼がザ・エンジンを動そうとしておる。」教授は私に言いました。 弟子たちはそれぞれ合図に従い、周りの枠組みに四十ほど取り付けられた鉄のハンドルを握りました。それを突然回転したかと思うと全ての言葉の並びががらりと一変したのでした。 彼は三十六人の弟子に、枠組みに現れたとおり何行か静かに読むよう命じました。彼らは合わせて文章の一部になるような三つか四つの単語を見つけ、残り四人の弟子にそれを書き取らせました。 この作業は三四回繰り返し行われました。
その度にザ・エンジンは複雑に動き、木の四辺が上下に動くのにあわせ単語の位置は移り変わるのでした。
これは、単語の順列組み合わせを生成する装置である。ライムンドゥス・ルルスの『アルス・マグナ』(1275年)に記された、概念を組み合わせ新しい概念を作り出す機械から発想されたものである。
参照
- ^ Eric A. Weiss (1985年). “Jonathan Swift's Computing Invention”. IEEE 2010年1月26日閲覧. "In 1726 Jonathan Swift published a description of a wonderful machine, made of equal parts of ..."
参考文献
- McCorduck, Pamela (2004), Machines Who Think (2 ed.), Natick, MA: A. K. Peters, Ltd., ISBN 1-56881-205-1 p. 317
関連項目
外部リンク
- “Knowledge Engine – The first reference to a machine that could create sentences or write books.”. Technovelgy.com. 2011年6月4日閲覧。
「The Engine」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
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