シュリンクフレーション
英語:shrinkflation
食料品などの商品が、値段は据え置きのまま内容量を微妙に減らす形で実質的に値上げすること。価格を上げない代わりに容量を減らすこと。
シュリンクフレーション(shrinkflation)という語は「シュリンク(縮む)」によるインフレーションという意味合いで提唱された造語表現である。
シュリンクフレーションは、製造原価の高騰を要因として行われやすい。容量を維持して価格を引き上げる(値上げする)選択肢もあるが、値上げは消費者の反発を食らいやすい、そのため価格を据え置きにして容量を減らす選択肢が採られることになる。
昨今では日本でもシュリンクフレーション的な容量減に踏み切った商品が多く見られる。特に告知することもなく内容量を減らした商品は俗に「ステルス値上げ」と呼ばれている。
シュリクフレーション的な容量減は、従来よりも核家族化や人口減少といった家庭事情に合った少量という見方が可能な場合もあり得る。しかしながらメーカー側が「消費者のための変更」と謳って容量を減らした牛乳などは、ソーシャルメディア上では評価よりもむしろもっぱら嫌悪感を表明する声の方が多数派を占める。
Twitter上では「#くいもんみんな小さくなってませんか日本」のハッシュタグを付けたステルス値上げ=シュリンクフレーションの報告が盛んに投稿されている。
関連サイト:
#くいもんみんな小さくなってませんか日本 ― Twitter
シュリンクフレーション【shrinkflation】
シュリンクフレーション
(shrinkflation から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 04:20 UTC 版)
シュリンクフレーション(英語: shrinkflation)とは、小売りされる商品の価格は変わらないままその内容量がシュリンク(縮小)してゆく経済問題である[1]。shrink(収縮)とinflation(インフレ)の合成語であり[2]、インフレーションの形態の一つである。
- ^ “The scourge of Shrinkflation eats away at the man in the street like a cancer!”. Perpetual Traveller Overseas. 2014年6月8日閲覧。
- ^ 『大人も知らない?続ふしぎ現象事典』2023年、マイクロマガジン社、p.102
- ^ 日本放送協会. “ステルス値上げ!? ~“安いニッポン”の現実~”. NHKニュース. 2022年1月16日閲覧。
- ^ “That Shrinking Feeling”. Merriam-Webster. 2017年4月18日閲覧。
- ^ Pippa Malmgren (2016). Signals: How Everyday Signs Can Help Us Navigate the World's Turbulent Economy. Weidenfeld & Nicolson
- ^ “ドロリッチ生産終了は必然か 消費者離れの要因は「ステルス性」?”. J-CAST ニュース (2019年2月22日). 2023年8月19日閲覧。
- ^ “Chocolate lovers face smaller bars as ‘shrinkflation’takes hold”. Financial Times. 2017年4月18日閲覧。
- ^ “Toblerone: Bar to revert to original shape” (英語). BBC News. (2018年7月21日) 2022年1月16日閲覧。
- ^ “Toblerone to revert to original shape but with bigger size and price” (英語). the Guardian (2018年7月20日). 2022年1月16日閲覧。
- ^ “韓国政府 日用品の「ステルス値上げ」を調査へ”. 聯合ニュース (2023年11月17日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ “ステルス値上げに待った 消費者への周知義務に=韓国”. 聯合ニュース (2023年12月27日). 2024年1月10日閲覧。
- 1 シュリンクフレーションとは
- 2 シュリンクフレーションの概要
- 3 実例
- 4 抑止策
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