l型・m型・n型・o型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 09:49 UTC 版)
「王立バイエルン邦有鉄道S3/6型蒸気機関車」の記事における「l型・m型・n型・o型」の解説
ドイツ国鉄は当初、本形式をk型で生産終了とする予定であった。だが、一方で幹線の最大軸重20 tへの軌道強化工事は遅々として進まず、本形式を代替すべき03形の開発も大幅に遅延した。このため、その間の亜幹線向け旅客用機関車需要を満たすべく、ドイツ国鉄はストップギャップとしてJ.A.マッファイ社に対し、本形式のさらなる追加発注を行った。 1927年に12両のl型 (18 509 - 18 520) が、1927年から1928年にかけて8両のm型 (18 521 - 18 528) が、それぞれ納入された。k型に比べて過熱面積が76.3m2に拡大され、また過熱器の性能向上に対応して高圧シリンダーの内径が425 mmから440 mmへ拡大された。m型の一部はヴィースバーデン機関区に配置されて、急行列車の牽引に用いられた。 20両の製造が予定されていたn型に関しては、J.A.マッファイ社が世界恐慌の影響で経営危機に陥ったことから、その生産が滞ってしまった。そのため、同社の経営破綻前に完成しドイツ国鉄へ納入できたのは、18 529と18 530の2両のみであった。このため、J.A.マッファイ社の許諾の下でヘンシェル社がこの仕事を引き継ぐことになり、1930年から1931年にかけて残りの18両はo型 (18 531 - 18 548) としてドイツ国鉄へ納入された。 なお、このうち最後の11両には、新しく開発された2'2' T 31,7型炭水車が組み合わせられている。
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