王立バイエルン邦有鉄道S3/6型蒸気機関車とは? わかりやすく解説

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王立バイエルン邦有鉄道S3/6型蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 09:49 UTC 版)

王立バイエルン邦有鉄道S3/6型蒸気機関車(ドイツ国鉄18.4 - 18.6形蒸気機関車)は、王立バイエルン邦有鉄道が急行旅客列車用として製造した車軸配置2'C1'(パシフィック)で過熱式複式4気筒の、テンダー蒸気機関車である。


  1. ^ J.A.マッファイ社により最初の3両を1907年に製作。後のドイツ国鉄18.2形。
  2. ^ 本形式量産中の1918年にバーデン大公国鉄道向けに設計されたIVf型の後継改良機種にあたる過熱式複式4気筒パシフィック機で、本形式のd型・e型を上回る2.1m径の大動輪を備え、最高速度は140km/hに達した。
  3. ^ 後のドイツ国鉄14.4形。 1902年にハンメルとクールタンのコンビによって設計されたドイツ初の大型急行用蒸気機関車であり、飽和式複式4気筒2'B1'機である。1904年にバイエルン邦有鉄道がJ.A.マッファイ社から10両を購入したS2/5型も同型で、こちらは後のドイツ国鉄統合時には14.1形となった。
  4. ^ もっとも、過熱器の性能は当初仕様では不十分で、中期生産グループ以降で性能向上が繰り返され、初期生産グループについても過熱器の改造で性能向上が図られている。
  5. ^ ただし基本となったIVf型の前期製作グループでは、従台車と動軸群を結ぶ釣り合い梁の支点位置変更で動輪上重量を52.4tへ引き上げることが可能な設計となっており、本形式の動輪上重量はこちらの値を標準採用したものとみることができる。
  6. ^ 当時最新のh型・i型のグループが集中的に名指しで指定されたとされる。ただし、実際には番号の改ざんにより状態不良車が両国へ引き渡され、戦後の本形式については車両番号と実際の仕様に齟齬が生じている車両が少なからず存在した。
  7. ^ ドイツ国鉄では、日本国鉄であれば“18形400番台”と形式区分を表記されるであろう、“18 4xx”(xxは任意の数値)という番号の車両の形式称号を“184形”ないしは“18.4形”、と基幹形式名と区分番台の100の位以上の数値を組み合わせて表記する。このため例えば“18 630号機”は“186形30号機”ないしは“18.6形30号機”などとも表記されることになる。一般に日本で出版されている書籍等では前者が用いられることが多いが、本項では可読性を重視し、この脚注を除き全て後者を用いて表記している。
  8. ^ 01形に遅れること約5年、1930年より量産が開始された。
  9. ^ 旧クラウス社本社工場。本形式を製作したJ.A.マッファイ社の本社工場であったヒルシュアウ工場は1931年の合併時に閉鎖され、旧クラウス社および旧J.A.マッファイ社の機関車製造ラインはこのアラッハ工場へ集約・統合されている。


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