gstreamerとは? わかりやすく解説

GStreamer

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 06:34 UTC 版)

Gstreamer
最新版
1.26.0 / 2025年3月11日 (34時間前) (2025-03-11)
リポジトリ
プログラミング
言語
C
対応OS クロスプラットフォーム
種別 マルチメディアフレームワーク
ライセンス LGPL
公式サイト gstreamer.freedesktop.org
テンプレートを表示

GStreamer(ジーストリーマー)は、自由ソフトウェア(ライセンスはLGPL)のマルチメディアフレームワーク

C言語で記述され、主にUNIXで開発されている。ビデオ編集ソフトやストリーミング、そしてメディアプレーヤーなどのようなマルチメディアアプリケーションのベースとなる機能を提供する。クロスプラットフォームとなるよう設計されており、Linux (x86, PowerPC, ARM)、Solaris (x86, SPARC)、OpenSolarisFreeBSDOpenBSDmacOSWindowsOS/400上で動く。GStreamerではユーザーがライブラリを組み合わせてグラフ構造の処理パイプラインを1から構築する必要がある[1][2]

核となる部分以外では、プラグインライブラリ群で構成されている。 動的にロードされ、種々のコーデックコンテナフォーマット、出力ドライバをサポートしている。 他のプログラミング言語では、PythonValaC++PerlGNU GuileRubyなどにバインディングされている。

GNOMEデスクトップ環境はGStreamer技術の最初のかつ主要なユーザであり、GNOMEのアプリケーションがマルチメディア機能を実装するのにこのフレームワークを利用するよう支援した。KDEのメディアプレーヤであるAmarokなど、他のアプリケーションもこれを利用している。KDEのバージョン4では、これが標準のマルチメディアフレームワークとなる予定であったが、頻繁にABIが変更されるため、KDEでは新たにPhononが開発されることとなった。PhononではバックエンドとしてGStreamerを使うことができる。

GStreamerはスマートフォンタブレットなどの組み込み機器でも利用されていて、Palm Pre、MaemoTizenなどで使われている。

GStreamerはCPUによるソフトウェアコーデックも利用できるし、OpenMAX IL (Linux), DirectShow (Windows), QuickTime (macOS) などを経由してオペレーティングシステム (OS) のコーデックを再利用したり、ハードウェアコーデックを呼び出したりすることも出来るし、FFmpeg (libav) 経由でそれらのコーデックを利用することも出来るし、VPUベンダーのハードウェアコーデックのプラグインを利用したりすることも出来る。

このプロジェクトは、freedesktop.orgでホストされており、フリーなデスクトップ環境間での相互運用性を改善することや技術を共有することを目的としている。

歴史

このプロジェクトは、1999年にErik Walthinsenによって設立され、オレゴン大学院大学の研究プロジェクトから多くの核となるアイデアがもたらされた。Wim Taymansはすぐにプロジェクトに参加して、以来システムを多くの面で拡張した。世界中の多くの人が様々な面で貢献した。RidgeRunという組み込みLinuxの企業で働くBrock A. Frazierによってロゴがデザインされた。この企業は、Erik Walthinsenを小型機器にGStreamerを組み込む方法を開発するために雇用する、という形でGStreamerの最初のスポンサーとなった。

脚注

  1. ^ GStreamer: features”. gstreamer.freedesktop.org. 2023年4月8日閲覧。
  2. ^ GStreamerとは|産業用UVCカメラのすすめ|株式会社アルゴ”. www.argocorp.com. 2023年4月8日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「gstreamer」の関連用語

gstreamerのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



gstreamerのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのGStreamer (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS