ジテルペン
(diterpene から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/06 19:07 UTC 版)
ジテルペン (Diterpene) は、4つのイソプレン単位によって構成され、C20H32の分子式を持つテルペンである。ゲラニルゲラニルピロリン酸(GGPP)より誘導される。ジテルペンは、レチノール、レチナール、フィトール等の生理的に重要な化合物の骨格になっている。
ただし、レチノールおよびレチナールはC40のカロテノイド(テトラテルペノイド)が2つに分解して生成したもので、GGPPから直接合成されたものではない。
生合成
ジテルペンは通常ファルネシルピロリン酸(FPP)のプレニル化によって生じるGGPPを前駆体として作られる[1][2]。
この鎖状骨格は以下の単環式構造へ変換される(ラブダン骨格は協奏的環化によって生成する)。
ジテルペノイドの例
- アビエチン酸
- アフィジコリン
- カフェストール
- センブレンA
- フェルギノール
- フォルスコリン
- グアナカステペンA
- カーウェオール
- ラブダン
- ラゴキリン
- スクラレン
- ステマレン
- ステビオール
- タキサジエン(パクリタキセルの前駆体)
- チアムリン
その他
- Dodonaea petiolarisは、ent-3β-acetoxy- 15,16-epoxylabda-8(17),13(16),14-trien-18-oic acid (C22H28O6)及びそのエナンチオマーを生成する[3]。
- Spirostachys africanaは、乳液中で下剤作用を持つexcoecarinを生成する。
- Salvia divinorumは、向精神性作用を持つサルビノリンAを生成する。
基本骨格
フィタン
| フィタン |
プレニルビスアボラン
| プレニルビスアボラン |
ラブダン
| ラブダン |
ハリマン
| ハリマン |
グナファラン
| グナファラン |
コレンサン
| コレンサン |
ent-クレロダン
| クレロダン |
アビエタン
| アビエタン | 3,16-シクロアビエタン | 19(4→3)-アベオ-13,16-シクロアビエタン | 17(15→16)-アベオアビエタン | 17(15→16),19(4→3)-ビスアベオアビエタン |
イセテキサン
| イセテキサン |
トタラン
| トタラン |
ナギラクトン
| 5-エチル-1,1,4a-トリメチル-6-(2-メチルプロピル)-デカヒドロナフタレン | ナギラクトン |
ピマラン
| ピマラン | イソピマラン |
ロサン
| ロサン |
エリトロキシラン
| エリトロキシラン |
パラグアラン
| パラグアラン |
デバダラン
| デバダラン |
カッサン
| カッサン | ボウアカパン |
クレイスタンタン
| クレイスタンタン |
イソクレイスタンタン
| イソクレイスタンタン |
イソコパラン
| イソコパラン | エスポギアン |
ポドアルパン類
カウランおよびフィロクラダン
| カウラン | フィロクラダン |
ギンコリドおよびビロバリド
| ビロバリド | ギンコリド |
ベイエラン
| ベイエラン |
ビラノバン
| ビラノバン |
アチサン
| アチサン |
トラキロバン
| トラキロバン |
ヘルビフルバン
| ヘルビフルバン |
アコニタン
| アコニタン |
ヘテラチサン
| ヘテラチサン |
アフィジコラン
| アフィジコラン |
ジベレラン
| ジベレラン |
ジバン
| ジバン |
ロイコトール
| ロイコトール |
グラヤノトキサン
| グラヤノトキサン |
センブラン
| センブラン |
バスマン
| バスマン |
オイニセラン
| オイニセラン |
アベスチナン
| アベスチナン |
エスフェラン
| エスフェラン |
ブリアナン
| ブリアナン |
ドラベラン
| ドラベラン |
ネオドラベラン
| ネオドラベラン |
ドラスタン
| ドラスタン |
シアタン
| シアタン |
エスフェロアン
| エスフェロアン |
ベルコサン
| ベルコサン |
ネオベルコサン
| ネオベルコサン |
ホモベルコサン
| ホモベルコサン |
ネオホモベルコサン
| ネオホモベルコサン |
カスバン
| カスバン |
ラチラン
| ラチラン |
ラムノフォラン
| ラムノフォラン |
ダフナン
| ダフナン |
チグリアン
| チグリアン |
インゲナン
| インゲナン |
ジャトロファン
| ジャトロファン |
ジャトロフォラン
| ジャトロフォラン |
クロトフォラン
| クロトフォラン |
フシコカン
| フシコカン |
バルパラン
| バルパラン |
ムリナン
| ムリナン |
エスパタン
| エスパタン |
ベルチシラン
| ベルチシラン |
タキサン
| タキサン | 11(15→1)-アベオタキサン |
トリネルビタン
| トリネルビタン |
ケンパン
| ケンパン |
アンフィレクタン
| アンフィレクタン |
シクロアンフィレクタン
| シクロアンフィレクタン |
アドシアン
| アドシアン |
ネオアンフィレクタン
| ネオアンフィレクタン |
キセニカン
| キセニカン |
キセニアフィラン
| キセニアフィラン |
ビシダン
| ビシダン |
エレマン
| エレマン |
プレニルオイデスマン
| プレニルオイデスマン |
プレニルゲルマクランおよびプレニルシクロゲルマクラン
| プレニルゲルマクラン | プレニルシクロゲルマクラン |
ロバン
| ロバン |
パキジクチアン
| パキジクチアン |
プレニルアロマデンドラン
| プレニルアロマデンドラン |
セルラタン
| セルラタン |
ビフロラン
| ビフロラン |
デシピアン
| デシピアン |
サクラタン
| サクラタン |
オブツサン
| オブツサン |
エスフェノロバン
| エスフェノロバン |
ソルダリシン
| ソルダリシン |
出典
- ^ Paul M. Dewick (2009). Medicinal natural products: a biosynthetic approach. John Wiley and Sons. ISBN 0470741686, 9780470741689
- ^ J. D. Connolly, Robert Alfred Hill (1991). Chapman & Hall. ed. Dictionary of Terpenoids, Volume 1. ISBN 041225770X, 9780412257704
- ^ PR Jefferies, TG Payne, CL Raston and AH White (1981). “The chemistry of Dodonaea spp. VIII. Isolation and crystal structure of a diterpene acid from Dodonaea petiolaris”. Australian Journal of Chemistry 34 (5): 1001 - 1007. doi:10.1071/CH9811001.
- ジテルペンのページへのリンク
