WinChip 2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 22:34 UTC 版)
「WinChip」の記事における「WinChip 2」の解説
1998年5月に発表された。 WinChip 2ではWinChip C6の弱点であった浮動小数点演算とMMXに改良が加えられている。浮動小数点演算に関してはFPUを全てパイプライン化することによりスループットを向上させた。またMMX処理ユニットが増設され、2命令同時実行可能となっている(整数および浮動小数点演算命令は従来と同じく1命令ずつの処理となる)。またこのMMX処理ユニットはAMD 3DNow!命令にも対応するように拡張された。 これらの改良により、整数演算、浮動小数点演算、MMXのすべてに渡って同クロックのPentiumに匹敵する処理能力を発揮するようになった。 動作クロック周波数および内部クロック倍率に関してはWinChip C6と変わっておらず、240 MHz版で外部クロックを60 MHzに落とさなければならない問題はそのまま残された。266 MHz版(66 MHz×4)もアナウンスされていたが結局出荷されることはなかった。 1999年にはマイナーチェンジ版であるWinChip2 Rev.A(以下、WinChip2Aと表記)が発表された:3。WinChip2Aは外部クロック周波数100 MHzのSuper Socket 7規格に対応し、動作クロック倍率は0.5倍刻みの設定が可能になった。さらに2.33倍、3.33倍という変則的なクロック倍率もサポートしていた。 WinChip2Aでは従来の実クロック表示ではなくスピードグレード(PRレーティングとほぼ同じもの)によるグレード表示がされており、最上位のWinChip2A-266は実クロック233 MHz(100 MHz×2.33)であり実クロックとグレード表示が一致しなくなった。
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