VI章 櫻の森の下を歩む
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:02 UTC 版)
「サクラノ詩」の記事における「VI章 櫻の森の下を歩む」の解説
V章で起こった悲劇により、直哉は“絵で世界を目指す”という目標を失ってしまう。そんな中、かつての美術部メンバーは皆弓張市を去り、藍も別の学校へ転任した中、ひとりだけ弓張に残った直哉が、もう美術部自体がなくなった弓張学園で、非常勤美術講師をするようになってからの出来事が描かれる。 直哉は藝大に進学して卒業したあと、母校である弓張学園の非常勤美術教師となっていた。直哉はよく喫煙所ではなく屋上でタバコを吸っていたため、学生で風紀委員である咲崎桜子にしょっちゅう注意されていた。そんな会話の中で桜子は、かつて弓張学園にいた草薙健一郎や、今や世界的芸術家となった御桜稟、また教会の壁画「櫻達の足跡」について質問するが、直哉はそれらと自分との関係を伏せ、韜晦して答えていた。 だがある日、直哉は弓張市の街中で、氷川里奈の妹である氷川ルリヲ、川内野優美の妹である川内野鈴菜と久しぶりに再会する。2人は次年度からの弓張学園入学が決まっていた。そんな話をしていたところ桜子に見つかり、さらに鈴菜らは桜子への自己紹介で、自分たちの姉と直哉がかつて弓張学園の美術部で一緒に活動しており、そこには御桜稟もいたということを話したため、直哉が美術部についてとぼけていたことが桜子にばれてしまう。ルリヲたちの忠告もあり、直哉は桜子に対し、草薙健一郎のことや、稟などかつての美術部メンバーのこと、「櫻達の足跡」のことについてぽつぽつと正直に話し始める。 翌日、直哉が朝の運動をしていると、彼が受け持つ学生のひとりである栗山奈津子と遭遇する。彼女が散歩させていた犬にじゃれつかれた直哉は、日頃から何事にも反応が薄い奈津子に対し、自分の犬のように、やりたいことなど少しは自己主張をした方が良いと言う。 その日の昼休みの屋上、桜子が唐突に「美術部やりたいです」と言ってきて、その時物陰にいた奈津子も現れる。朝、直哉に言われたことを考えた奈津子は、桜子に美術部再開のことを相談していたのだった。さらにその場に、学校見学に来ていたルリヲと鈴菜もやって来る。そこで放課後、美術室にて美術部体験会のようなものが開かれ、直哉は4人に油絵を教えることになった。その場で直哉は皆に「楽しそう」と言われ、無気力だった自分の変化に、自らも驚いていた。 その後日、「櫻達の足跡」を巡っての事件が発生する。
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