U557 (潜水艦)とは? わかりやすく解説

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U557 (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/08 04:50 UTC 版)

基本情報
建造所 ブローム・ウント・フォス
運用者  ドイツ国防軍海軍
艦種 潜水艦
級名 UボートVIIC型
艦歴
就役 1941年2月13日
最期 1941年12月16日戦没
性能諸元
排水量 水上:769トン
水中:871トン
全長 67.1m
全幅 6.2m
吃水 4.7m
全高 9.6m
速力 水上:17kt
水中:7.6kt
航続距離 水上:10ktで8,500海里
水中:4ktで80海里
運用深度 230m
燃料 重油:113.5トン
乗員 44名(うち4名は士官)
兵装 C35 88 mm/L45, 弾丸220発
魚雷発射管 艦首4門
艦尾1門
魚雷(最大) 14

U-557はドイツ海軍がかつて運用したUボートVIIC型潜水艦。

艦歴

U-557は1941年2月に就役し、キールを拠点とする第1潜水隊群に配属された。 1941年12月16日、クレタ南西にてイタリア水雷艇「オリオーネ」との同士討ちで撃沈された。 総哨戒出撃数は4回で、イギリスの軽巡洋艦ガラティアを含む7隻36949トンを撃沈した [1] [2]

バルト海での緊急事態

U-557は就役後の4か月をケーニヒスベルクを拠点にバルト海で過ごした。 この間、U-557は航行中の事故に見舞われ、その間に搭乗員1名が死亡した[3]ヘルベルト・ヴェルナーはこの事故を彼の本の中で図式的に説明している。 彼は、バルト海での定期航行において、船体が制御不能に陥る緊急事態が発生したと語っている。

最初に深度142mで潜航中に船尾にて異常が発生した。 船体は大量の浸水により、バッテリーから有毒な塩素ガスが漏れ、爆発の可能性も伴う非常に危険な状態となった。 船尾から船首に重量の一部を移すため、搭乗員はバケツリレーにて海水を船首へと運んだ。 何時間にも及んだ作業の後、船首が海底に接触した。 しかし、水の重さ(約40トン)により浮上出来ず、圧縮空気の供給を使い果たしたU-557は、海底に留まった。 乗組員は機関長の指示の下、船尾と船首を素早く行き来することにより、船体を揺り動かした。 潜水艦はやがて航行可能となり、20時間後に浮上し、キールに向けて出航した[4]

脚注

注釈

出典

  1. ^ 広田厚司『Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究』光人社NF文庫、2003年6月
  2. ^ 『ナチスUボート』海人社、2002年9月
  3. ^ Helgason, Guðmundur. “The Type VIIC Uboat U-557”. German U-boats of WWII - uboat.net. 28 December 2014閲覧。
  4. ^ Werner pp. 16-19

関連項目




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