UボートI型とは? わかりやすく解説

UボートI型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 01:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
UボートI型
哨戒中のUボートI型U-25
基本情報
建造所 AG Weser
運用者  ナチス・ドイツ海軍
就役期間 1936年1940年
建造数 2隻 (喪失)
要目
排水量 862 トン (浮上時)
982 トン (潜航時)
長さ 72.5 m
6.2 m
吃水 4.3 m (浮上時)
推進器 ディーゼル・エレクトリック式
2 × MAN M8V40/46 8気筒ディーゼル機関, 2,800 hp (2089 kW)
2 × BBC GG UB720/8 複動式電動機, 965 hp (780 kW)
速力 18.6ノット (浮上時)
8.3ノット (潜航時)
航続距離 10ノットで7,900海里 (浮上時)
4ノットで78海里 (潜航時)
潜航深度 200 m
乗員 44 - 46人
兵装 魚雷発射管 6基 (艦首4基、艦尾2基)
魚雷14本
TMA機雷28基
105mm単装砲 1基
20mm対空機銃
テンプレートを表示

UボートI型 (U-Boot-Klasse I) は、第二次世界大戦中のドイツ海軍潜水艦

概要

1919年に締結されたヴェルサイユ条約によって潜水艦の保有および建造を一切禁止されたドイツ海軍は1922年6月に海軍技術会社(IvS)を設立し、外国向けの潜水艦を設計することで技術の温存・発展を図った。

1932年秋になると、ドイツ海軍は再軍備に向けた艦艇建造計画を打ち出し、その中には16隻の潜水艦も含まれていた。そのうち8隻は800t型の航洋型潜水艦であった。これがI型である。

基本的な設計はIvSがスペイン向けに建造したE1型を元にしており、当初はMVBIという秘匿名称で呼ばれていた。当初は32隻が建造される予定だったが、ドイツ海軍が航洋型潜水艦は500t型と1,000t型に集約する方針に転換したため、2隻のみの建造となった。

第二次世界大戦では、数少ない航洋型潜水艦として実戦配備されたが、水中での舵の反応が悪く、タンクの配置が原因でトリム調整が他の型と比べて難しいなど、運用側からの評価は芳しくなかった。2隻とも1940年に戦没した。

性能諸元

  • 全長:72.39m
  • 全幅:6.21m
  • 吃水:4.30m
  • 排水量:水上862、水中983t
  • 最大速度:水上18.6kt、水中8.3kt
  • 兵装:53cm魚雷発射管×6(艦首4、艦尾2 搭載魚雷14本)、105mm単装砲×1、20mm対空機銃×1
  • 乗員:43名(うち士官4名)

同型艦

関連項目


「Uボート (I型)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「UボートI型」の関連用語

UボートI型のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



UボートI型のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのUボートI型 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS