スラスト
イギリスの速度記録挑戦用マシン。多くのイギリス企業から資金援助を得てリチャード・ノーブルが製作。1977年から挑戦を開始し、83年10月にはアメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠において、ロールスロイス製のジェットエンジン1基を車体の中央に搭載したスラストⅡが1020.408km/hという新記録を樹立した。その後、ノーブルはエンジンを2基に増やしたスラストSSCを製作し、97年10月にはやはりブラックロック砂漠において1227.985km/h(マッハ1.0175)と、公式には初めて音速を上まわる現在の世界最高記録を打ち立てた。
スラスト
一般的に回転軸の軸方向に働く力をスラスト(推力)というが、機械分野により解釈が異なる。切削工具関連ではドリル、エンドミルなど刃具の軸方向にかかる送り分力をいい、内燃機関関連では、クランクシャフトなど軸部品の軸方向にかかる力(側圧)をいう。航空機やロケットのエンジンでは、エンジンの発生する推力をいう。とくに大きなスラストが加わる機械装置の回転軸が円滑な回転運動を保つためには、ラジアル軸受だけでなくスラストメタル軸受けやスラスト玉軸受けを設ける。
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