ThinモデルとThickモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:57 UTC 版)
「WHOIS」の記事における「ThinモデルとThickモデル」の解説
WHOIS情報を格納する方法は二種類に分類できる。Thinレジストリ、Thickレジストリと呼ばれるが、ここではThinモデルとThickモデルとして解説する。Thickモデルでは、特定のレジストリ情報を1台のサーバに全て登録しておく(たとえば1台のサーバで、すべての.orgドメイン領域のクエリを実行することができる)。Thinモデルでは1台のWHOISサーバに、検索可能な全ての詳細データが登録してあるWHOISサーバ群の名前を登録しておく(たとえば、.comのドメイン情報が登録された WHOISサーバ群にWHOISのクエリを任せる)。(1台のWHOISサーバのみに接続する必要がある場合には)通常はThickモデルの方が一貫したデータとわずかながら速いクエリを確実にする。 もしWHOISクライアントがクエリに対してレスポンスを返せなかった場合、エンドユーザーに対する結果の表示はわずかなものとなる(WHOISサーバの情報と、おそらくは最低限の情報のみ)。WHOISクライアントがレスポンスできる場合、登録者についての詳細な情報が全て表示される。なお、WHOISプロトコルはThinモデルとThickモデルを区別する方法を規格に含んでいない。 登録情報を正確に格納するためには、ドメイン名を管理するレジストリ組織での変化を記録する必要がある。いくつかのトップレベルドメイン(.comや.netを含む)は、ThinモデルでWHOISを提供している。いくつかのレジストリ組織では、顧客に対してデータのメンテナンスを提供している。他のレジストラ(.orgを含む)はThickモデルでWHOISを提供している。 なお、日本においてはJPRSが主なドメイン名に関するレジストリ組織となり、WHOISも提供している。IPアドレスおよびAS番号に関するWHOISはJPNICが提供している。
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