tenderly
「tenderly」の意味・「tenderly」とは
「tenderly」は英語の副詞で、日本語では「優しく」「愛情深く」などと訳される。主に、人の行動や態度が優しく、思いやりのある様子を表すのに用いられる。例えば、「彼は子供をtenderly抱きしめた」は、「彼は子供を優しく抱きしめた」という意味になる。「tenderly」の発音・読み方
「tenderly」の発音はIPA表記で /ˈtɛndərli/ となる。IPAのカタカナ読みでは「テンダーリー」となる。日本人が発音する際のカタカナ英語では「テンダリー」が近い。「tenderly」の定義を英語で解説
「tenderly」は英語で定義すると、"in a gentle, caring, and soft manner"となる。これは「優しく、思いやりのある、柔らかな態度で」という意味を表す。「tenderly」の類語
「tenderly」の類語としては、「gently」、「softly」、「kindly」などがある。これらの単語も「tenderly」と同様に、優しく、思いやりのある態度を表すのに用いられる。「tenderly」に関連する用語・表現
「tenderly」に関連する用語としては、「tender」、「tenderness」などがある。「tender」は形容詞で、「tenderly」の原形であり、「優しい」「柔らかい」などの意味がある。「tenderness」は名詞で、「優しさ」「柔らかさ」などの意味を持つ。「tenderly」の例文
1. He held the baby tenderly in his arms.(彼は赤ちゃんを優しく抱きしめた)2. She tenderly kissed her daughter goodnight.(彼女は娘に優しくおやすみのキスをした)
3. The mother tenderly stroked the child's hair.(母親は子供の髪を優しく撫でた)
4. He tenderly took her hand.(彼は彼女の手を優しく取った)
5. She looked at him tenderly.(彼女は彼を優しく見つめた)
6. He spoke to her tenderly.(彼は彼女に優しく話しかけた)
7. She tenderly touched his face.(彼女は彼の顔に優しく触れた)
8. He tenderly cared for the injured bird.(彼は傷ついた鳥を優しく世話した)
9. She tenderly wrapped the baby in a blanket.(彼女は赤ちゃんを優しく毛布に包んだ)
10. He tenderly whispered in her ear.(彼は彼女の耳元で優しく囁いた)
テンダリー
(Tenderly から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 13:22 UTC 版)
「テンダリー」(英語: Tenderly) は、ウォルター・グロスが作曲し、ジャック・ローレンスが作詞して、1946年に発表されたポピュラー音楽の楽曲。英語の「tenderly」は、「優しく」を意味する副詞である[1]。
原曲は変ホ長調、4分の3拍子のワルツで書かれていたが、その後4分の4拍子でも演奏されるようになり、ポピュラーなジャズ・スタンダード楽曲となった。特に知られた演奏として、サラ・ヴォーンやナット・キング・コールといった歌手によるもの、アート・テイタム、ビル・エヴァンス、ペルチンといったピアニストによるものなどがある。
演奏歴
「テンダリー」の初録音は、ブラジルの歌手でピアニストでもあったディック・ファルネイによる1947年6月15日のものであった。「愛らしい(英語: lovely)ワルツのメロディ」と評されたファルネイのバージョンは、7月にリリースされ好評を得た[2]。2番目の録音は、サラ・ヴォーンの1947年7月2日のものであった。彼女のバージョンは、11月15日付でチャートに登場し、最高27位まで上昇した。このバージョンは、「魅惑的な表現(英語: a ravishing rendition)」と評された[3]。続いて、ランディ・ブルックス楽団なども同年に録音した[3][4]。1950年には、ヴォーンがMGMレコードのために、この曲を再度録音した[3]。
アート・テイタムやオスカー・ピーターソン、フィニアス・ニューボーン、ポール・スミスといったピアノのヴィルトゥオーゾによっても、この曲は盛んに演奏された。ジャズ・シンガーにも盛んに取り上げられ、1960年ごろにはエリック・ドルフィーのような前衛的な奏者にも演奏されるようになった。[4]
またこの曲は、ラテン音楽においてもスタンダード曲となり、キューバの音楽家では、ビセンティコ・バルデス、モンゴ・サンタマリア、ボラ・デ・ニエヴェ、ペルチンらがこの曲を取り上げた[5][6]。ブラジルのトリオ・スルジーナ (ポルトガル語: Trio Surdina)は、サンバ風のバージョンを1953年に録音しており、また、ジェリー・ゴンザレスとロス・コマンドス・デ・ラ・クラーベ (スペイン語: Jerry González y Los Comandos de la Clave)は、2010年にラテン・ジャズのバージョンを録音した。
主な録音
男声ヴォーカル
アーティスト | 録音年 (発表年) |
収録アルバム等 | YouTube Music[註 1] |
---|---|---|---|
ディック・ファルネイ | 1947 | SP盤[2][7] | ♬* |
チャーリー・スピヴァク | 1947 | SP盤[3][8] | 💽[9] |
クラーク・デニス(英語: Clark Dennis) | 1948 | SP盤/シングル盤[3][10] | |
ナット・キング・コール[4] | 1953 | Sings for Two in Love | 💽 |
ビセンティコ・バルデス | (1957) | Vicentico Valdes Sings[11] | 💽 |
ボラ・デ・ニエヴェ | 1970 | Hotel Internacional de Varadero – Noviembre 1970 | 💽 |
女声ボーカル
アーティスト | 録音年 | 収録アルバム等 | YouTube Music[註 1] |
---|---|---|---|
サラ・ヴォーン | 1947 | SP盤[3][4][12][13] | ♬ |
1950 | Tenderly[3][14] | ||
1954 | The Divine Sarah Sings[3] | 💽 | |
ローズマリー・クルーニー[4] | 1955 | Tenderly[15] | 💽 |
アニタ・オデイ w/ オスカー・ピーターソン・カルテット | 1957 | アニタ・シングス・ザ・モスト | 💽 |
ロバータ・フラック | 1994 | ロバータ | 💽 |
混声ボーカル
アーティスト | 録音年 | 収録アルバム等 | YouTube Music[註 1] |
---|---|---|---|
ルイ・アームストロング(Tp., Vo.)&エラ・フィッツジェラルド(Vo.) | 1956 | エラ・アンド・ルイ [4][12] | 💽 |
インストゥルメンタル
アーティスト | 録音年 (発表年) |
収録アルバム等 | YouTube Music[註 1] |
---|---|---|---|
ランディ・ブルックス楽団 | 1947 | SP盤/シングル盤[3][4][16] | ♬* |
エロル・ガーナー(Pf.)[4] | 1947 | SP盤[17] | |
ウディ・ハーマン(Cl.) | 1949 | [4] | 💽[18] |
アート・テイタム(Pf.) | 1953 | The Art Tatum Solo Masterpieces Vol. 3[4] | 💽 |
トリオ・スルジーナ | (1953) | Trio Surdina | 💽 |
ベン・ウェブスター(T.Sax.) | 1953 | キング・オブ・テナーズ[12] | 💽 |
バド・パウエル(Pf.)[4] | 1955 | ジャズ・オリジナル | 💽 |
ハリー・ジェイムス楽団[4] | 1955 | Jazz Session [19] | 💽 |
デクスター・ゴードン(T.Sax.)[4] | 1955 | ホット&クール | 💽 |
デューク・エリントン[4]楽団 | 1957 | エリントン・インディゴス[12] | 💽 |
ペルチン(Pf.) | 1958 | Piano con moña | |
ビル・エヴァンス(Pf.) | 1959 | エヴリバディ・ディグズ・ビル・エヴァンス[12] | 💽 |
エリック・ドルフィー(A.Sax.) | 1960 | ファー・クライ [4][12] | 💽 |
モンゴ・サンタマリア(Conga, Bongo)[4] | (1962) | Mighty Mongo[20] | 💽 |
フィニアス・ニューボーン (Pf.) | 1969 | ハーレム・ブルース[12] | |
オスカー・ピーターソン(Pf.) | 1975 | デュオ・ライブ(フランス語: À la Salle Pleyel) [4] | 💽 |
グレート・ジャズ・トリオ | 1976 | ラブ・フォー・セール[註 2] | |
ポール・スミス[4] | ラブ・フォー・セール(英語: Heavy Jazz – Vol. 2)[22] | 💽[註 3] | |
ジョージ・ベンソン(E.Gt.) | 1989 | テンダリー | 💽 |
デヴィッド・S・ウェア(T.Sax.) | 1994 | アースクウェイション [4] | |
ゲイリー・バートン(Vib.)[4]&フレンズ | 1996 | デパーチャー(英語: Departure) [4][12] | 💽 |
バド・シャンク(A.Sax.)・ミーツ・ザ・リズムセクション | 1996 | スイングジャーナル・リーダーズ・リクエスト(英語: By Request)[12][23] | |
ジャン=ミシェル・ピルク(Pf.)・トリオ | 2002 | ウェルカム・ホーム(英語: Welcome Home)[24] | 💽 |
ジェリー・ゴンザレス(Tp.) | (2010) | Avísale a Mi Contrario Que Aquí Estoy Yo | 💽 |
脚注
出典
- ^ “tenderlyとは”. ALC PRESS INC.. 2020年3月29日閲覧。
- ^ a b “Dick Farney” (英語). The Billboard 59 (28): 35. (1947-07-19) .
- ^ a b c d e f g h i Sullivan, Steve (2013) (英語). Encyclopedia of Great Popular Song Recordings. Scarecrow Press. p. 536. ISBN 978-0-8108-8296-6
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u Gioia, Ted (2012-07-06). “Tenderly”. The Jazz Standards: A Guide to the Repertoire. New York City: Oxford University Press. pp. 424–425. ISBN 978-0-19-993739-4
- ^ Reyes, José (2018) (スペイン語). Música cubana: La aguja en el surco. Ediciones Cubanas. p. 113. ISBN 978-959-7230-89-2
- ^ Leymarie, Isabelle (1997) (フランス語). Cuban fire: musiques populaires d'expression cubaine. Outre Mesure. p. 134
- ^ “Dick Farney - Too Marvelous For Words / Tenderly (1947, Shellac)”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Golden Earrings / Tenderly”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Charlie Spivak And His Orchestra - What's Cookin' Charlie? '41 - '47 (1999, CD)”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Clark Dennis - Tenderly / All The Things You Are”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Vicentico Valdes Sings: Cuba's Dynamic Rhythm Vocalist”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i Maycock, Ben. “Tenderly (1946): Recommendations for This Tune”. JazzStandards.com. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Tenderly / Don't Blame Me”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Sarah Vaughan - Tenderly”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Rosemary Clooney - Tenderly (1955, Vinyl)”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Lamplight / Tenderly”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Errol Garner* - Tenderly / Someone To Watch Over Me”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Woody Herman And His Orchestra - Early Autumn”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ Harry James And His Orchestra – Jazz Session - Discogs (発売一覧)
- ^ “Mongo Santamaria - Mighty Mongo”. Discogs. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “ラヴ・フォー・セール [生産限定盤[CD] - ザ・グレイト・ジャズ・トリオ]”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Heavy Jazz, Vol. 2 - Paul Smith”. AllMusic. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “By Request: Bud Shank Meets the Rhythm Section - Bud Shank”. AllMusic. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Welcome Home - Jean-Michel Pilc Trio”. AllMusic. 2020年12月21日閲覧。
外部リンク
- “Cover versions of Tenderly written by Walter Gross, Jack Lawrence”. SecondHandSongs. 2020年12月21日閲覧。
- Tenderlyのページへのリンク