TSUBAMEの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
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AMD Opteron CPUを搭載したSun Fire X4600が655ノードで10,480 CPUコアとx86系システムとしては世界最大級のCPUコア数を誇っている。またClearSpeed CSX600を採用したスーパーコンピュータシステムとしても世界初、世界最大規模である。調達当時のシステムの理論ピーク性能は85TFLOPSと公表されているが、50TFLOPSがOpteronにより、35TFLOPSがClearSpeed CSX600によるものである。 また、みんなのスパコンとして1.1ペタバイトの高速なディスクストレージがNEC iStorage(96テラバイト)と42台のSunFire x4500(1ペタバイト)として実現された。LUSTREファイルシステムにより、運用時でも数GB/s、最高性能では40GB/sのI/O性能を誇る。 システム全体は、計算ノード・ストレージノードとも8台の288ポートのInfinibandスイッチで多段相互結合網として相互接続され、各計算ノードからは20Gbps(システム全体では13Tbps)、中心部分では288Gbpsのバイセクションバンド幅を実現して、大規模なMPIなどによる並列計算や高速I/Oをサポートする。 その後の増設により、現状では最大メモリのノードは128GB(2台)となるとともに、ストレージではx4500がNESTREシステムとして増設され、合計60台で1.5ペタバイトとなり、さらにClearSpeedボードが分子動力学アクセラレータとして追加されて、スパコン部分を含む全体での合算のピーク性能は、2007年10月に日本初の汎用コンピュータとして103TFLOPSに達した (TSUBAME 1.1)。 2008年11月にNVIDIAのTesla、さらにクワッドコアXeon 2ソケットのブレード90ノードからなるtsubasaシステムを導入し、理論値ピーク性能170TFLOPS、Linpackの結果で77.48TFLOPSを記録した (TSUBAME 1.2)。 2010年11月にインテル製CPUとNVIDIA製GPUを搭載したHPのHP SL390sへの置き換えを実施。Linpackにおいて1192TFLOPSを記録した (TSUBAME 2.0)。
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