System/370と仮想メモリOS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 02:29 UTC 版)
「IBMメインフレーム用オペレーティングシステムの歴史」の記事における「System/370と仮想メモリOS」の解説
1970年に発表されたSystem/370は機能的にはSystem/360と同じだったが、System/360の同価格帯のモデル構成と比較して4倍の処理速度があった。1972年にIBMが発表したSystem/370 Advanced Functionsは仮想メモリの対応が目玉機能で、既に販売したSystem/370に後付けで追加することが可能だった。故にIBMは仮想メモリに対応した強化版OSの販売にも力を入れた。 新OSのほとんどは旧OSと区別するため名前の最後に/VSを付けていた。VSはバーチャルストレージ(仮想ストレージ)の略で、メモリという言葉にはコンピュータがデータを忘れて紛失してしまうような印象を与える恐れがあったことから、IBMは意図的にバーチャルメモリ(仮想メモリ)という用語を避けていた。 IBMが販売するの今日のメインフレームが搭載するOSの全て(z/TPFを除く)はこの時発表されたSystem/370 Advanced Functionsの子孫であり、z/TPFはIBMが当初航空会社向けに航空機の予約を大量に捌くべく開発したACPの子孫である。
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