System/360以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 02:29 UTC 版)
「IBMメインフレーム用オペレーティングシステムの歴史」の記事における「System/360以前」の解説
当初IBMはOSを開発していなかった。ゼネラルモーターズは自社が所有するIBM機のために、1955年にGeneral Motors OSを開発し、1956年にGM-NAA I/Oを開発、また1962年には同業他社のバロウズコーポレーションがMCPを、ゼネラルエレクトリックがGECOSをユーザー向けに開発した。 IBM機用の最初のOSは、1950年代半ばの相場で200万ドルもする非常に高価なマシンを前にして、計算もさせずにジョブを手入力する時間がもったいないと思い、ジョブのキューを管理する仕組みが欲しいと考えたユーザーが開発したものだった。 下記のOSは一部のモデルでのみ動作し、科学技術計算や工学計算にのみ適していた。IBMの別のモデルを持つユーザーや、別のアプリケーションでは、OSなしでなんとかしなければならなかった。しかしIBMの小型機の1つであるIBM 650には、後にOS/360の一部となるある機能があった。もし処理がハード障害を意味する「ランダム処理エラー」で中断された場合、オペレーターが自動でジョブを最初からやり直すのではなく、直近のチェックポイントから自動的に復旧することができた。
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