System.Runtime.Remoting.Contexts 名前空間

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

System.Runtime.Remoting.Contexts 名前空間

System.Runtime.Remoting.Contexts 名前空間は、すべてのオブジェクトが格納されているコンテキストを定義するオブジェクトを格納します。コンテキストは、コンテキスト内に格納されているオブジェクトの環境を定義するプロパティの順序付けられたシーケンスです。コンテキストは、同期、トランザクション、ジャスト イン タイム (JIT: Just-In-Time) アクティベーション、セキュリティなど、特定の自動サービスを要求するために設定されるオブジェクトのアクティブ化処理中に作成されます。1 つのコンテキスト内に複数のオブジェクトを格納できます。

新しいオブジェクトを作成すると、必ず .NET Framework が互換性のあるコンテキストを検索するか、またはオブジェクトの新しいコンテキストを作成します。オブジェクトがコンテキストに配置された後、有効な限りコンテキスト内にとどまります。コンテキストにバインドできるクラスを、コンテキスト バインド クラスと呼びます。別のコンテキストからアクセスされると、プロキシを使用して、このコンテキスト バインド クラスが直接参照されます。あるコンテキスト内のオブジェクトから別のコンテキスト内のオブジェクトへの呼び出しは、コンテキスト プロキシを通過し、それらのコンテキスト プロパティの組み合わせによって実装されたポリシーの影響を受けます。

クラス

	クラス	説明
	Context	オブジェクトが常駐し、ポリシーを適用できる対象となる環境を定義します。
	ContextAttribute	IContextAttribute インターフェイスと IContextProperty インターフェイスの既定の実装を提供します。
	ContextProperty	コンテキストのプロパティを表すプロパティ名とオブジェクトの、名前と値のペアを保持します。
	SynchronizationAttribute	現在のコンテキスト、および同じインスタンスを共有するすべてのコンテキストの同期ドメインを適用します。

インターフェイス

	インターフェイス	説明
	IContextAttribute	コンテキスト属性を示します。
	IContextProperty	コンテキスト プロパティから名前付け情報を収集し、新しいコンテキストがコンテキスト プロパティの要件を満たしているかどうかを確認します。
	IContextPropertyActivator	実装しているプロパティがアクティベーションで使用される予定で、メッセージ シンクを提供していない可能性があることを示します。
	IContributeClientContextSink	リモート処理呼び出しのクライアント エンドのコンテキスト境界で傍受シンクを提供します。
	IContributeDynamicSink	実装するプロパティが、RegisterDynamicProperty メソッドを通じて実行時に登録されることを示します。
	IContributeEnvoySink	クライアント エンドのエンボイ メッセージ シンクに関与します。
	IContributeObjectSink	リモート処理呼び出しのサーバー エンドの、オブジェクト固有の傍受シンクを提供します。
	IContributeServerContextSink	リモート処理呼び出しのサーバー エンドのコンテキスト境界で傍受シンクを提供します。
	IDynamicMessageSink	実装するメッセージ シンクが、動的に登録されるプロパティによって提供されることを示します。
	IDynamicProperty	実装するプロパティが、RegisterDynamicProperty メソッドを通じて実行時に登録される必要があることを示します。

デリゲート

	デリゲート	説明
	CrossContextDelegate	別のコンテキストでのコード実行の要求を処理するメソッドを表します。