Sun-2 のハードウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/04/20 01:20 UTC 版)
「Sun-2」の記事における「Sun-2 のハードウェア」の解説
Sun 2/120 (9 スロット デスクサイド) と Sun 2/170 (15 スロット ラックマウント) のシステムは、マルチバスアーキテクチャに基づいている。 CPU ボードは 10MHz の 68010 プロセッサを使用し、8MB の物理アドレスと 16MB の仮想アドレスを扱うことができた。物理アドレス最上位の 1MB の空間は、モノクロフレームバッファ用として予約されていた。 CPU は 2 つのシリアルポートに加えて、Sun-1 の パラレルキーボードとマウスをサポートしていた。 サン・マイクロシステムズは 1MB と 4MB のメモリボードを提供したが、最大 4MB RAM の構成までしかサポートを行わなかった。Helios Systems のような会社も、サンのシステムで動作する 4MB メモリボードを作った。 標準的なフレームバッファは Sun-2 プライム モノクロ ビデオ であった。このボードは TTL 又は ECL ビデオ信号による 1152x900 モノクロディスプレイと、キーボードとマウスのポートを提供した。これは、通常物理メモリアドレス空間の最上位 1MB を占有した。1152x900 8-bit カラーディスプレイを提供する Sun-2 カラービデオボードも利用可能であった。このボードはアドレス空間の最上位 4MB を占有した。 42MB の MFM ディスクが、標準的な記憶装置として使用された。2つのディスクを、アダプテック の MFM/SCSI カード ACB-4000 を介して Sun-2 マルチバス シリアル/SCSI ホストアダプタに接続できた。SCSIボードは 2つのシリアルポートも合わせて提供した。より大きな記憶容量の要求に応じるため、65 MB, 130 MB, 380 MB の SMD が Xylogics 450 SMD コントローラに接続された。サンのコントローラは 2台のディスクのサポートであったが、SMD コントローラは 4台のディスクをサポートした。Archive の QIC/SCSI コンバータを使用することで、20 MB の QIC テープドライブを接続することができた。Sun-2 のシステムは Computer Products Corporation の TAPEMASTER や Xylogics の 472 ボードによって 1/2 インチのテープドライブもサポートした。 インテル 82586 チップを使用したサンのボード 又は スリーコム (3Com) 3c400 ボード によって、イーサネットポートが提供された。サーバは、イーサネットボードを使用することで、ディスクレスの Sun-2/50 クライアントをサポートすることができた。 他にサポートされたマルチバスボードには Sky Computer の浮動小数点プロセッサ、8つシリアルポートをサポートするサンの ALM (Asynchronous Line Multiplexer)、SNA と X.25 の接続をサポートするサンの SunLink Communications Processor (SCP) がある。
※この「Sun-2 のハードウェア」の解説は、「Sun-2」の解説の一部です。
「Sun-2 のハードウェア」を含む「Sun-2」の記事については、「Sun-2」の概要を参照ください。
- Sun-2 のハードウェアのページへのリンク