Sun-4 アーキテクチャの派生機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 03:43 UTC 版)
「Sun-4」の記事における「Sun-4 アーキテクチャの派生機種」の解説
Sun-4 アーキテクチャは、前述の VME ベースのアーキテクチャを示し、4/100, 4/200, SPARCserver 300, SPARCserver 400 で使用された。Sun-4 は SunOS 3.2 以降と Solaris 2.1 から 2.4 まででサポートされた。OpenBSDとNetBSDも、Sun-4アーキテクチャファミリで動作する。 その後、Sun-4アーキテクチャの変種がいくつか開発され、サンや他のベンダーが製造した後のコンピュータシステムで使用された。派生機種には次のものがある。 Sun-4c (C は、おそらく Sun-4c の最初の機種 SPARCstation 1 のコードネーム Capmus に由来すると推定される): このデスクトップ・ワークステーション/ローエンドサーバの派生は、VMEバスの代わりに 32ビットの拡張バス SBus を備え、新しい MMU 設計を採用した。 Sun-4e: VME 組み込みコントローラである、SPARCengine 1 (Sun 4/E) が備えた Sun-4c/VME ハイブリッドアーキテクチャである。このボードは、当初フォース・コンピュータズによって開発され、後にサンにライセンスされた。SunOS 4.0.3e と 4.1e 、Solaris 2.1 から 2.4 でサポートされている。 Sun-4m: 当初はマルチプロセッシングに対応する Sun-4 の派生であり、SPARCserver 600MP シリーズで導入された MBus プロセッサ・モジュール・バスに基づいていた。 後に Sun-4m アーキテクチャは、SPARC V8 アーキテクチャのプロセッサを使用した SPARCstation 5 のような、 MBus でない単一プロセッサシステムも、包含するようになった。SunOS 4.1.2 以降と Solaris 2.1 から 9 でサポートされている。SPARCserver 600MP に対するサポートは Solaris 2.5.1 以降で外された。 Sun-4d (D は SPARCcenter 2000 のコードネーム Dragon に由来する): 20個のプロセッサまでスケーラブルな XDBbus プロセッサインターコネクトに基づいた、ハイエンド・マルチプロセッサ・アーキテクチャである。サンによって作られた唯一の Sun-4d システムは、SPARCserver 1000 と SPARCcenter 2000 シリーズであった。Cray CS6400 も名目上は Sun-4d のマシン (sun4d6) であったが、カスタムバージョンの Solaris を必要とした。Solaris 2.2 から 8 でサポートされている。 Sun-4u: この派生は、Sun Ultraシリーズで最初に使われた、64ビット UltraSPARC (SPARC V9) プロセッサ・アーキテクチャと UPA プロセッサ・インターコネクションを導入した。Solaris 2.5 以降でサポートされている。UltraSPARC I のサポートは Solaris 9 以降で外された。 Sun-4u1: 時に Enterprise 10000 (Starfire) 64ウエイ・マルチプロセッサ・サーバ・アーキテクチャを区別するために用いられる。Starfire は Solaris 2.5.1 以降でサポートされている。 Sun-4v (V は仮想化 "virtualized" に由来すると推定される): これは、プロセッサ仮想化のハイパーバイザを含む Sun-4u の派生である。UltraSPARC T1 (Niagara) マルチコア・プロセッサで導入された。Solaris 10 3/05 HW2 以降でサポートされている。
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