シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調「幻想」
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調「幻想」 | Sonate für Klavier Nr.18 G-Dur 'Fantasie' D 894 Op.78 | 作曲年: 1826年 出版年: 1827年 初版出版地/出版社: Haslinger |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Molto moderato e cantabile | 18分00秒 | |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante | 9分30秒 | |
3 | 第3楽章 Mov.3 Menuetto: Allegro moderato | 4分00秒 | |
4 | 第4楽章 Mov.4 Allegretto | 9分00秒 |
作品解説
批評家としても名高いシューマンが「形式的にも精神的にも完璧である」といって絶賛した傑作である。現在でも、シューベルトの最もすぐれたソナタのひとつとして認識されている。作曲の翌年、ハスリンガー社から「幻想曲、アンダンテ、メヌエット、アレグレット」という4つの小品として出版され、シューベルトの生前に出版できた最後のピアノ・ソナタとなった。献呈は友人のJ・シュパウン。幻想曲が非常に美しい仕上がりを見せる一方、舞曲を多く作曲してきたシューベルトだけに、舞曲リズムを生かした楽章も魅力的な作品である。
第1楽章:モルト・モデラート・エ・カンタービレ、ト長調、12/8拍子。叙情的で黙想的な楽章。ソナタ形式であるが、その名のとおり幻想的に、祈りのような歌が展開されてゆく。
第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/8拍子。ゆったりとしたアンダンテにふさわしい主題と、鋭く厳しい雰囲気をもつ主題から成る。
第3楽章:メヌエット。アレグロ・モデラート、ロ短調、3/4拍子。地を踏み鳴らすような力強さをみせるメヌエット部と、可憐な雰囲気のトリオ部から成る。メヌエットというよりは、むしろレントラー(3拍子の民俗的舞曲)に近いかもしれない。
第4楽章:アレグレット、ト長調、4/4拍子。素朴なロンド主題は、ポルカを思わせる。舞曲のように軽快で愉快な楽章である。
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