Sonate für Klavier Nr.7 D-Dur Op.10-3とは? わかりやすく解説

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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調Sonate für Klavier Nr.7 D-Dur Op.10-3作曲年: 1797-98年  出版年1798年  初版出版地/出版社Eder 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.Satz Presto6分30秒
2 第2楽章 2.Satz Largo e mesto1000
3 第3楽章 3.Satz Menuetto e Trio-Allegro 3分00
4 第4楽章 4.Satz Rondo-Allegro4分00

作品解説

2007年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 ブロウネ伯爵夫人アンナ・マルガレーテに捧げられ3つのソナタ作品10)の最後に位置する

 第1楽章プレストニ長調の2分の2拍子ソナタ形式よる。ニ長調第1主題イ長調第2主題との間に、ロ短調のはっきりとした中間主題をおいている。この中主題は、再現部ホ短調再現されるまた、第1楽章プレストによるソナタは、この他には第25作品79ト長調ソナタにしかみられない

 第2楽章はラルゴ・エ・メスト、ニ短調の8分の6拍子で、展開部にまったく新し主題現われる変則的なソナタ形式よる。また、再現部では第1主題第2主題縮小された形で再現される

 第3楽章メヌエットアレグロニ長調の4分の3拍子で、3部形式よる。主部優雅なメヌエットは、左手跳躍音型が特徴的なトリオ対照を成す。

 終楽章ロンドアレグロニ長調の4分の4拍子で、副主題2つ持つロンド形式よる。1つ目の副主題が、主調と同じニ長調によりながら、主要主題とは異な雰囲気醸し出していることは興味深い。この副主題は、第1楽章第1主題通じるものが感じられる

 このように一見するとソナタ形式緩徐楽章メヌエットロンドというソナタとして伝統的な構成を持つように思われるが、その中でベートーヴェン様々な試み行っていることがうかがえるまた、ソナタ全体としては、第2楽章みられる減7の和音半音階多用が、他の楽章比べ深みのある悲哀のような雰囲気醸し出している。

Beethoven “Klaviersonaten Band 1” ed. B. A. Wallner, G. Henle 1980




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