S型デバイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/27 15:59 UTC 版)
「バイオニューラルデバイス」の記事における「S型デバイス」の解説
前述のようにB型は人間の脳自体を取り扱う技術であり、その弊害は大きかった。そこで、開発されたのがS型デバイスである。このデバイスはパイロットとCOMを直結させることにより、WAPとの融合を図ったものである。紛争後も薬剤の調整 に問題が残っていたB型と比べ、既に完成段階にあったようである。 サカタ社とドミトーリ公社はB型と並んで開発を進めていたようだが、経緯は不明。B型デバイス対応機体に搭乗する際には転換手術を受ける必要があったと明言されていたため、外科的手法が使われた両デバイスの研究はある程度並行して進められていたと考えられる。 B型の禁止により、本来そこから派生した技術「S型」は更なる発展を遂げ、「脳にある装置を埋め込むことでヴァンツァーとの一体化を図る」方向で研究が進められていった。研究は各国で進められたが、例として紛争以後のUSNで志願による転換者を中心とした特殊部隊が成立している点からも窺い知れる。B型の禁止以後、各国では秘密裏ではあるが、S型の技術研究が活発化したようである。 危険な技術であり、第2次ハフマン紛争期に黎明期のデバイス転換手術を強制的に受けた者の多くは重度の心身喪失状態である。 2112年以後、研究者等から当該技術の問題点が報告されていき、その結果S型転換手術者全員にマイクロマシンによる治療が施されることとなった。S型デバイスの技術自体は外科手術を必要としない脳内スキャニング方式に切り替えられていくこととなる。
※この「S型デバイス」の解説は、「バイオニューラルデバイス」の解説の一部です。
「S型デバイス」を含む「バイオニューラルデバイス」の記事については、「バイオニューラルデバイス」の概要を参照ください。
- S型デバイスのページへのリンク