SRAM型デバイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/08 22:49 UTC 版)
「プログラマブルロジックデバイス」の記事における「SRAM型デバイス」の解説
デバイス上に多数のLUT(Look Up Table、表引き方式。入力ビット列をインデックスとして出力すべき真理値を格納したメモリをアクセスする機構により任意の真理値表に対応する組み合わせ回路を実現できる)、D-FF(Dフリップフロップ)、ルーティング資源(チャネル及びスイッチ)を搭載し、これを組み合わせて回路を構成する形式が主流である。LUTの内容、D-FFの動作モード、ルーティングの情報(スイッチの状態)を保持する要素として、SRAMを用いる。電源を切ると回路情報が揮発してしまうため、動作させるには外部に専用のROMを接続し、電源投入時に回路情報をロードしてから使用するタイプが一般的である。この回路情報をロードすることをコンフィギュレーションと言う。一時期この専用ROMが高価であったため、汎用のフラッシュメモリからコンフィギュレーションを可能にする専用LSIも開発された。SRAM型デバイスは前述のEEPROM型デバイスと違って構成情報の更新が比較的容易で高速であり、システムの動作中に構成を変更するような使い方も可能である。この特徴のためリコンフィギュラブル・デバイスやダイナミック・リコンフィギュラブル・デバイスを実現するための基本的な構成となっている。
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