電波航法
電波航法には現在、双曲線航法、衛星航法およびサインポスト法がある。いずれも、推測航法の方位センサーと距離センサーの代わりに、専用のアンテナと受信機を必要とし、測位情報として緯度・経度が得られる。双曲線航法は昔からロラン(LORAN)航法として知られており、最新のロランCが使用する周波数は100kHzの長波で、世界中に配置された基地局のうちから主局、従局2~4から同期したパルス波を発射し、到着時間差と位相差で位置を測定する。船舶用に普及してきたが道路用には誤差が大きい。衛星航法としては全世界衛星測位システム(GPS)として知られ、高度2万200kmの6つの軌道上に24機の衛星が配置されており、常時5個以上の衛星信号が受信できるように配置されている。このうち最低4機の衛星から発射される時間信号の到着時間から、それぞれの衛星からの距離を算定して位置を特定する方式。最近では地上の基準局から位置修正情報が併用されるようになって誤差も少なく、クルマ用や携帯用としても普及している。サインポスト方式は、主要道路沿いに設置された無線標識から発信される地点特有の信号を受信して自車位置を確定するもので、ITSの普及のなかで路車間通信のひとつとして補助的に使用されてい<とみられる。
参照 推測航法、路車間通信電波航法
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電波航法(でんぱこうほう Radio navigation)は電波を利用した航法のこと。既知の位置にある無線施設からの電波発信により自位置を測定することまたはその技術・装置・システムを指す。電波の到達性が優れていることから、光や音を用いた航法より広範囲で利用でき、悪天候時にも優位である。夜間も利用できる点で地文航法よりも優れている。無線航法とも呼ばれる。かつては、機材が大型であったことから、航空機・船舶中心の利用であったが、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)等の発達とともに、車両・人物の航法にも用いられるようになっている。
概要
電波は到達性に優れ、比較的精度の高い測定が容易であるという特徴を持つ。全天候性にも優れていることから、電子技術の発達ともに航法にも利用することが始められた。まず、既知の電波源(ビーコン)の方向測定を基に、三角測量の要領で自位置を測定することから始められた。計時技術が向上してからは電波の位相差・到達時刻差を利用した航法も用いられるようになった。自機のレーダーにより、周囲の地文を確認し、自位置を測定することも電波航法に含まれる場合がある。
実用化が開始されたのは第二次世界大戦中のことである。ドイツ空軍はクニッケバインにより爆撃機を誘導し、イギリス空軍もジーやオーボエなどのシステムを開発した。第二次世界大戦後は発達が進み、目的・精度に合わせて、LORANやオメガ航法が開発されている。
衛星測位システムも開発され、GPSが1980年代に完全実用化された。GPSは民間開放されると携帯が可能なほど器材の小型化が進み、人物の航法にも用いられるようになった。
主な電波航法
主として船舶向け
主として航空機向け
航空機着陸支援
衛星測位システム
関連項目
「Radio navigation」の例文・使い方・用例・文例
- アップル,iTunes RadioとiOS 7を発表
- アップルは同会議で,新しいインターネットラジオサービス「iTunes Radio(アイチューンズ・ラジオ)」を今秋米国で開始すると発表した。
- ラジオのリスナーが聴いている曲を簡単に購入できるように,iTunes Store(アイチューンズ・ストア)がiTunes Radioにリンクされる予定だ。
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