RNAポリメラーゼIIの立体構造とは? わかりやすく解説

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RNAポリメラーゼIIの立体構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 22:22 UTC 版)

RNAポリメラーゼ」の記事における「RNAポリメラーゼIIの立体構造」の解説

ロジャー・コーンバーグらは2001年X線構造解析結果発表したRNAポリメラーゼII結晶化難しく撮影用いたのはRpb4とRpb7を欠いた酵母変異株のもの(polII Δ4/7)だった。これは転写開始できないが、伸長反応問題なくできる。 全体の構造巨大な顎のようで、酸性DNAをくわえる深い溝がある。このため残り酵素表面酸性であるのに対し、溝には塩基性残基が並ぶ。上顎はRpb1とRpb9、下顎はRpb5である。底の触媒活性中心には2個のMg2+があり、コーンバーグらはメタルA (metal A) とメタルB (metal B) に区別したメタルAはRpb1のD481、D483、D485といった3個のアスパラギン酸と強固に結合している。一方メタルBはRpb1のD481、Rpb2のE836とD837に囲まれているものの、配位結合するには距離がある。触媒反応過程でこれら酸性アミノ酸近づく考えられるメタルBは基質リボヌクレオチドリン酸結合する真正細菌同様、RNAポリメラーゼIIにもポア1 (pore 1) という、合成したRNAを出す出口存在する漏斗状のポア1外縁には、出てきたRNA切断するTFIISと結合するアミノ酸が並ぶ。一方入り口14 Åにも及ぶクランプモジュール (clamp module) が回転することによって開閉される。プロモーター酵素表面でほどかれ、相補鎖を外に残して鋳型鎖が溝の中へ誘導される

※この「RNAポリメラーゼIIの立体構造」の解説は、「RNAポリメラーゼ」の解説の一部です。
「RNAポリメラーゼIIの立体構造」を含む「RNAポリメラーゼ」の記事については、「RNAポリメラーゼ」の概要を参照ください。

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