RNAポリメラーゼIIIによる転写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 05:05 UTC 版)
「長鎖ノンコーディングRNA」の記事における「RNAポリメラーゼIIIによる転写」の解説
基本転写因子やRNAP II自体と相互作用するncRNAの多く(7SK、Alu、B1、B2 RNAなど)はRNAP IIIによって転写されており、これらの発現は調節標的であるRNAP IIとは共役していない。RNAP IIIは、tRNAや5S rRNA、snRNAなどのハウスキーピング(英語版)ncRNAに加えて、BC2やBC200(英語版)、一部のmiRNAやsnoRNAなど、他のncRNAも転写する。RNAP IIIによって転写されるncRNAの中にタンパク質コーディング遺伝子と配列相同性を持つ一群のncRNAが含まれることは、センス/アンチセンス相互作用に基づいてRNAP II依存的トランスクリプトームを調節するRNAP III依存的ncRNAトランスクリプトームの存在を支持している。具体的には、21A ncRNAはCENP-F(英語版)の発現を転写後段階で調節していることが知られている。
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