R18 TDI
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2010年12月10日にインゴルシュタットで発表された。TDIはTurbocharged Direct Injectionの頭字語。 R8R、R8、R10、R15といったアウディのこれまでのLMP1マシンとは異なり、クローズドボディを持つ。アウディとしては1999年のル・マン24時間レース参戦初年度のR8C以来のクローズドマシンとなる。 エンジンレギュレーションの変更を受け、直噴ターボディーゼルエンジンは5.5 L V10から3.7 L V6へとスケールダウンされた(バンク角120度・ギャレット製シングルターボ)。クローズドボディ化には空気抵抗を減らす効果があり、エンジンパワーの低下を差し引いても、空力性能の改善でR15より全体対的なパフォーマンスは上がったとアウディ側は発表会で話している。 操縦席はこれまで左ハンドルであったが、モノコック前部のフットスペースの関係上右ハンドルに変更された。またモノコックもR8から継続されていたダラーラ製をやめてダラーラの元社員が立ち上げた会社に製造先を変更した。 新技術として、このカテゴリのマシンとしては初となるフルLEDヘッドランプを採用。ル・マンの夜間走行に対応できるほどの光量を確保しており、速度やステアリング操作に応じて照射方向を調節する。デイタイムランプのフォルムは、アウディの旧ブランドロゴにちなんだ"1"の形である。
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