Mac OS 9とクラシック環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 03:36 UTC 版)
「Mac OS 9」の記事における「Mac OS 9とクラシック環境」の解説
詳細は「Classic (ソフトウェア)」を参照 10.5以前のOS XのPowerPCバージョンにはOS XからMac OS 9を必要とするアプリケーションとハードウェアを実行できるクラシックと呼ばれる互換レイヤー(シェル)が含まれている。 これはOS X内のFinderにアクセスすることなくMac OS 9を実行することで実現されている。これにはクラシック環境を実行できるコンピューターがMac OS 9で起動できることを必要としないが、コンピューターへのMac OS 9のインストールを必要とする。一部のMac OS 9アプリケーションはクラシック環境ではうまく動作しない。これらは画面再描画の問題と、パフォーマンスの低下を示している。さらに、ハードウェアと直接作用するドライバーや、その他のソフトウェアは正しく機能しない。 2002年5月、カリフォルニア州サンノゼで開かれたAppleのWorldwide Developers Conferenceで、スティーヴ・ジョブズは棺桶とともに模擬葬儀を開催し、AppleがMac OS 9の開発を終了したことを発表した。2001年12月に発表されたMac OS 9.2.2がMac OS 9と「クラシックな」Mac OSの最後のバージョンとなった。2005年6月、ジョブズはマッキントッシュのプラットフォームをIntel x86マイクロプロセッサーに移行すると発表した。PowerPCエミュレーション界層Rosettaの開発者文書でx86ベースのMacではMac OS 8および9向けに作られたアプリケーションが実行できないことが明らかにされた。OS X 10.4のPowerPCバージョンにクラシック環境は残されたが、x86バージョンではクラシック環境はサポートされなかった。 IntelベースのMacでの回避策として、PowerPCエミュレーターのSheepShaverを使用してバージョン9.0.4までのMac OS 9をエミュレートすることができる。SheepShaverがメモリ管理ユニットをエミュレートしていないため、9.0.4より後のバージョンをエミュレートすることはできない。PowerPCエミュレーターのPearPCはMac OS 9をエミュレートしていない。ただし、最近のQEMUにはMac OS 9およびOS XのPowerPCバージョンのエミュレートが追加されている。
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