MC68881
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MC68881(68881)は68020ないし68030用FPUである。コンピュータにこの石を加えることはコンピュータのコストを実質的に押し上げることになるが、これにより浮動小数点数値演算を高速に処理できる。当時、このチップは科学演算、数学演算に対して大きな役割を果たした。
注釈
- ^ a b インターフェース 1989, p. 285.
- ^ インターフェース 1989, p. 285-286.
- ^ MC68882 1989, p. 5-11.
- ^ MC68882 1989, p. 5-11,5-12.
- ^ MC68882 1989, p. 6-33,6-34.
- ^ L.Hennessy, John; A.Patterson, David (1994). Computer Organization and Design: The Hardware/Software Interface. Morgan Kaufmann Publishers. p. 255-256. ISBN 1-55860-281-X
- ^ William Ford, William R. Topp (1997-11-07). “15.5 Floating-Point Coprocessor” (英語). Assembly language and systems programming for the M68000 family (2nd. ed.). Jones and Bartlett Publishers. pp. 830. ISBN 9780763703578 2011年4月12日閲覧。96ビットパック10進数実数形式が演算可能である。
- 1 MC68881とは
- 2 MC68881の概要
- 3 機能表
MC68882
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MC68882 (68882) は68881の改良バージョンで、パイプラインの改善や高クロック化が行われている。命令セットは68881と同一であり、なおかつピン・コンパチブルとなっている。一方、FSAVE命令による退避情報が32バイト増加し(アイドル・フレーム、ビジー・フレーム共)、演算例外処理時のタイミング制約条件が厳しくなっている。アイドル・フレームは、68881の28バイトに対し68882が60バイト、ビジー・フレームは、68881の184バイトに対し68882が216バイトと増加しているため、FSAVE命令で退避されたスタック上の情報を参照する例外処理ハンドラ作成時、オフセット・アドレスに注意が必要となる。MC68882使用時は、同一例外によって例外処理ハンドラが繰り返し実行されてしまう事態を回避するため、例外処理ハンドラでFSAVE命令を実行するタイミング、FRESTORE命令を実行するタイミング、BIUフラグ(ビット31~0)のビット27 EXC_PENDビットを1にセットするタイミングなどが細かく指定されている。モトローラは、同じクロック速度で同じ命令を実行すると68881より40%以上速くなるとうたっていたが、[誰によって?]通常のパフォーマンスにはまったく反映されなかった[要出典]。
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