M1907/M1909/M1910
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「コルトM1900」の記事における「M1907/M1909/M1910」の解説
M1905に対するトライアルの結果による軍の改良要求に対し、コルト社は1907年9月にまずはM1905の5インチ銃身型にグリップセイフティとローディングインジケータ(薬室内に弾が装填されていることを外部に示す装置)を追加したM1907(Colt Model 1907 U.S. Military Trials)を設計し、同年10月より製造を開始し、翌年1908年3月に200+7(実用+予備)梃が製造されて納入された。 1908年9月から10月にかけて行われた試験の結果、安全性や操作性の面から問題が多く指摘され、アメリカ軍は「安全性・操作性の面で更に改良したものを提示せよ」との決定を下した。コルト社は返納されたM1907に改修を加えたものを再度提出し、これを元に1909年にはスライドとフレームの構造を変更して強度を向上させ、銃身のロッキング機構を、バレル引下げリンクが2つあるパラレル・ルーラー・ロッキングから単一のリンクのみを持つ構造に変更したM1909(Colt Model 1909)が23梃製造されて試験用に納入され、更に1910年2月にはM1909のグリップの角度を84°から74°に変更したM1910(Colt Model 1910)が8梃が製造されて納入された。 M1910は最終的にはマニュアルセイフティを追加したモデルが試作され、これが1911年のトライアルで最終選考でサヴェージ社(英語版)のSavage Model1907(英語版)を抑え、"M1911(Automatic Pistol, Caliber .45, M1911)"として制式採用される。 詳細は「M1911」を参照 M1907/M1909/M1910はいずれも試験用に少数が製造されたのみだが、アメリカ軍が試験後に払い下げ品として放出したものがごく少数民間市場に流通しており、コレクターの間で高値で取引されている。
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