M.ウェーバー、アイゼンシュタットと「枢軸時代」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:32 UTC 版)
「枢軸時代」の記事における「M.ウェーバー、アイゼンシュタットと「枢軸時代」」の解説
ドイツの著名な社会学者でアルフレートの兄マックス・ウェーバー(1864年–1920年)は、ヤスパースの思想がかたちづくられるのに際し重要な役割を演じた。M.ウェーバーは、宗教の出発を「人間がどこから来て、どこへ行くのか」という疑問であったと指摘しているが、ヤスパースもまた『歴史の起原と目標』の冒頭において、この問いを発している。 シュムエル・アイゼンシュタット(en)は自著『枢軸時代文明の起源と多様性』(The Origins and Diversity of Axial Age Civilizations )において、マックス・ウェーバーがこの時代の重要性の背景を考察した『儒教と道教』、『ヒンドゥー教と仏教』、『古代ユダヤ教』などの著作を取り上げて、それについて論究し、エリック・フェーゲリン(en)の"Order and History"とともにその平行関係に着目している。 ヤスパースによる「枢軸時代」の提言は、アイゼンシュタットが出席した会議によって示され、1975年のダイダロス(Dædalus)の発表によって広汎な承認がもたらされた。そして、この時代がユニークで、変化力をもち、重要であったというヤスパースの指摘は、他の学者、たとえばヨハン・アラナソン(Johann Aranason)のような他の学者のあいだにも議論を引き起こしたのである。
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