JW-10に実装されたかな漢字変換アルゴリズム
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「人工知能機械としてのワードプロセッサJW-10」の記事における「JW-10に実装されたかな漢字変換アルゴリズム」の解説
JW-10に実装されたかな漢字変換システムでは、それまでの平仮名文節だけに対応する正規文法で解析するに留まらず、局所意味分析と呼ばれる処理を導入し、正規文法とともにレイヤーを形成した二層変換が実装された。これにより、複数の文字種をもち、複雑な形態の文節を構成する日本語に対応することで実用化を果たした。 1976年 昭和51年度電子通信学会総合全国大会 1134 「カナ漢字変換システム」 河田勉 天野真家 京都大学、九州大学、NHKに端を発する正規文法による文節の形態素解析方式かな漢字変換。 この方式は、仮名文字列のみからなる文節を解析するものである。正規文法とは、形式言語学上の文法形式の名称であり、有限オートマトンに対応する。 1980年 昭和55年度電子通信学会総合全国大会 1190 「かな漢字変換における局所意味分析」 天野真家 河田勉 現実に生起する日本語文は、漢字、平仮名、片仮名、数字、英字等アルファベット、記号などからなる。かな漢字変換では、漢字部分を平仮名で入力するが、他は概ねそのままキーボードから入力する。従来の平仮名文節だけを解析するかな漢字変換方式では実用化できなかった。このため、学界、業界はかな漢字変換方式での日本語文書の入力には否定的であった。(引用資料) 局所意味分析により日本語文書の入力が可能になった。
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