Intel Parallel Amplifier
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 01:10 UTC 版)
「Intel Parallel Studio」の記事における「Intel Parallel Amplifier」の解説
Intel Parallel Amplifierは、従来から提供されてきたIntel VTune Performance Analyzerによるプロファイリング機能を、より習得しやすくしたものである。Parallel Amplifierは主に下記3つの視点からアプリケーションのパフォーマンスを分析することができる。 Hotspots(ホットスポット)の分析(CPU時間を最も消費している箇所を特定) Concurrency(並列性)の分析(マルチコアが有効利用されているかどうかを分析) Locks and Waits(ロックと待機)の分析(長時間のスレッド待機によりパフォーマンスが低下していないかどうかを分析) 具体的には、デバッグ情報(プログラム デバッグ データベース)を有効にしてリリースモードでビルドしたアプリケーションを実行し、分析結果を表示するという流れになる。なお、Cランタイムライブラリ(CRT)はスタティックリンクせず、ダイナミックリンクする必要がある(プログラム デバッグ データベースファイル(PDBファイル)の場所さえ指定すれば、Visual C++アプリケーション プロジェクトの管理下にないDLLにエクスポートされている関数などの呼び出しに関しても分析することが可能となっている)。分析結果は、コールスタックのツリー表示(Top-downおよびBottom-upを切替可能)およびCPU時間の積算値バーなどでグラフィカルに表示される。分析結果からソースコードを逆参照することもできる。 なお、VTune Analyzerに同梱されるIntel Thread Profilerによるスレッドの時系列表示(タイムライン ビュー)や、コールグラフの表示など、より高度な機能に関してはサポートされていない。
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