iDEN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:42 UTC 版)
「スプリント (企業)」の記事における「iDEN」の解説
合併当時、ネクステルは、全国的に、ESMRと呼ばれる、806MHz-821MHz(上り)、851-866MHz(下り)の周波数とiDENというエアインタフェースで、サービスを提供していた。iDENはモトローラが開発した技術で、当時、マルチパーティのPush to Talkが出来る唯一の2G携帯電話技術で、野外作業者を中心に根強い人気があった。 しかし、このネクステルのサービスする周波数は、合併以前よりパブリックセーフティで使用する帯域と干渉する可能性があるということで問題となっており、2004年に、FCCは、周波数の再配置を決定し、ネクステルの帯域を、817MHz-824MHz(上り)、862MHz-869MHz(下り)に圧縮してシフトさせるとともに、失った帯域の代償として、新たに、1910-1915MHz(上り)、1990MHz-1995MHz(下り)を与えることにした。この新たに割り当てられた周波数は、AブロックからFブロックまである既存のPCSバンドに隣接しているので、俗に、PCS Gブロックとも呼ばれる。また、この周波数を含むPCSバンドは、のちにLTEではBand 25とされた。 合併によって、iDENとCDMAという非互換のネットワークを抱え込むことになったが、iDENの方は、3G以降への移行パスがなく、ふたつの非互換のネットワークを維持しつづけていくのは経営戦略上、得策でないと判断し、結局、2010年に、スプリント・ネクステルは、2013年中にiDENを廃止して、かわりにESMRの帯域を、CDMA2000で使うことを明らかにした。 更に2012年5月には、もっとも早い場合、2013年6月30日にiDENネットワークのサービスを終了することを発表した。 既に、幾度もアナウンスされていたとおり、2013年6月30日に、iDENネットワークの停波措置が全国的にとられ、サービスは終了した。iDENネットワークの停波で空いた周波数は、cdma2000およびFD-LTEで使用されている。
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