ヒトゲノム計画
英訳・(英)同義/類義語:human genome project, Human genome
ヒト全ゲノムの情報を解読しようとする計画で、1980年代後半に議論が始まり、1990年頃から国際協力の下に進められた。2003年には最初のゴールである全ゲノムの構造決定がほぼ終わり、本格的なゲノム研究時代に突入する端緒となった。
現象や動作行為に関連する概念: | ネクローシス パラ分泌 ヒトゲノム ヒトゲノム計画 フリップ-フロップ運動 プチ突然変異株 プラーク |
ヒトゲノム計画
米国を中心に、先進国がヒトゲノムを全て解読して、人の遺伝情報を明らかにし、医学などの分野で役立てようとする国際計画。医療分野で遺伝子治療を推進することが大きな目的となっている。
2003年4月15日、日米欧ほか6カ国は30億個の塩基配列のうち解読不能の1%を除き、99.99%の精度で解読したと宣言した。遺伝子数は約3万2千個と判明した。
しかし、このヒトゲノム解読完了後の2004年10月、より正確な構造と遺伝子組成などのヒトゲノムの特徴解明を行った結果、遺伝子数は約2万2千個であり、その中にはマウスやラットにはない遺伝子(免疫、臭覚、生殖関連)が含まれることや、ヒトにおいて機能を失った遺伝子も発見された。
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