GeoWorks Ensemble - PC/GEOS 1.0–2.x
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「GEOS (オペレーティングシステム)」の記事における「GeoWorks Ensemble - PC/GEOS 1.0–2.x」の解説
1990年、GeoWorks はPC/AT互換機向け GEOS である PC/GEOS をリリースした。GeoWorks Ensemble という名前でも販売された。8ビット版とは互換性がないが、様々な機能拡張がなされていた。例えば、PC XT や AT レベルの互換機でも、スケーラブルフォントやマルチタスクを実現していた。アセンブリ言語で書かれていたため、Microsoft Windows 3.0よりも高速に動作した。当時、欧米では(GEMなどと同様)PC/GEOS を PC にバンドルする販売戦略もあったが、Windows に比較すると成功したとは言い難い。なお、PC/GEOS は当時の Windows と同様、DOS がないと起動できない。 1992年12月、NECとソニーは GeoWorks の OEM 版(CD Manager)を CD-ROMドライブ製品に同梱した。 GeoWorks の一部は AOL のDOS版接続用ソフトウェアにも使われた。これは Windows 全盛となってDOS版の自社開発をAOLが止めたためである。当時の AOL が配布していたフロッピーディスクは、細工すると GeoWorks そのものを起動させることができた。 GeoWorks はサードパーティにアプリケーションを開発してもらおうとしたが、マニュアルと使いにくい開発環境が1000ドルと高価で、デバッガを動作させるには2台目のPCをシリアルで接続する必要があったため、多くの支持は得られなかった。
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