GJ 758とは? わかりやすく解説

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グリーゼ758

(GJ 758 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/22 14:39 UTC 版)

グリーゼ758
Gliese 758
グリーゼ758系の画像。グリーゼ758の右下に伴星Bと、見かけの重星Cがある。
星座 こと座
見かけの等級 (mv) 6.356[1]
変光星型 なし[2]
分類 K型主系列星[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  19h 23m 34.0133626629s[1]
赤緯 (Dec, δ) +33° 13′ 19.074920892″[1]
視線速度 (Rv) -21.465 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経:81.803 ミリ秒/[1]
赤緯:160.392 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 64.0623 ± 0.0218ミリ秒[1]
(誤差0%)
距離 50.91 ± 0.02 光年[注 1]
(15.61 ± 0.005 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 5.41[3]
物理的性質
半径 0.88 R[4]
質量 0.97 M[4]
表面重力 4.53 ± 0.10 (log g)[5]
自転周期 1 km/s[3]
スペクトル分類 K0V[1]
光度 0.60 ± 0.03 L[6]
表面温度 5,498 ± 50 K[5]
色指数 (B-V) 0.787[7]
色指数 (U-B) 0.46[8]
金属量[Fe/H] 0.18 ± 0.05[5]
年齢 7 - 87億年[4]
他のカタログでの名称
BD+32 3411[1]
Gaia DR2 2046207670631964928[1]
GSC 02658-02556[1]
HD 182488[1]
HIP 95319[1]
HR 7368[1]
GJ 758[1]
SAO 68239[1]
2MASS J19233402+3313190[1]
Template (ノート 解説) ■Project
グリーゼ758B
Gliese 758 B
分類 褐色矮星[9]
位置
赤経 (RA, α)  19h 23m 34.0126s[9]
赤緯 (Dec, δ) +33° 13′ 19.078″[9]
固有運動 (μ) 赤経: 83.3418 ミリ秒/年[9]
赤緯: 162.235 ミリ秒/年[9]
年周視差 (π) 63.45 ± 0.35ミリ秒[9]
(誤差0.6%)
距離 51.4 ± 0.3 光年[注 1]
(15.76 ± 0.09 パーセク[注 1]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 21.1+2.7
−1.3
au[10]
離心率 (e) 0.58+0.07
−0.11
[10]
公転周期 (P) 96+21
−9
[10]
軌道傾斜角 (i) 28+12
−10
°[10]
近点引数 (ω) 184+8
−9
°[10]
通過時刻 2465800+2000
−800
JD[10]
物理的性質
質量 42+19
−7
MJ[10]
スペクトル分類 T8[5]
表面温度 600 ± 100 K[5]
Template (ノート 解説) ■Project

グリーゼ758 (英語: Gliese 758, GJ 758) とは、こと座の6等星で、太陽系から50光年離れている。スペクトル分類ではK型に分類される[1][8]天球上の位置はこと座とはくちょう座との境界付近で、ベガデネブアルタイルが形作る夏の大三角の内側にあるが、視等級が6.36と暗いため肉眼での目視は難しい。

2009年、グリーゼ758の周囲に太陽系外惑星の候補天体が発見された。この天体が惑星だと確認されれば、太陽に比較的似た恒星[要説明]の周囲に直接観測法で系外惑星が発見された最初の例となる。しかし、より質量の大きい褐色矮星に分類されるの可能性もあり、2009年末の時点で結論は出ていなかった[4]。しかし2018年に、これまでよりも高精度に質量が求められ、この伴星は褐色矮星であるとする研究結果が発表された[10]

大きさの比較
太陽 グリーゼ758


伴星

2009年12月、グリーゼ758の周囲に伴星グリーゼ758Bが存在することが報告された。この天体は2009年5月と8月にすばる望遠鏡が行った観測で見出されたもので、2008年から試運用を開始していた高コントラストコロナグラフ撮像装置(HiCIAO, ハイチャオ)を利用し、近赤外線で直接撮影された[4]

主星からは21.1au離れており、太陽系に当てはめると太陽から天王星までの距離に相当する。表面温度は600K(330℃)程度[5]、以前は惑星系の年齢がはっきりしていなかったため、推定された質量は木星の10-40倍と幅が大きく、惑星と褐色矮星の境界(木星の13倍)にまたがっているため、2009年の時点では惑星の「候補天体」として扱われていた[4]。しかし、2018年に発表された研究結果では、この伴星が木星の42倍の質量を持つ褐色矮星とされた[10]

また、2009年8月の観測では伴星Bの内側に別の天体(グリーゼ758C)が発見された。この天体は主星から18AUの距離に相当する位置にあったが[4]、詳しい観測の結果、たまたま同じ方向にある背景の星(見かけの二重星)と確認された[11]

脚注

注釈

  1. ^ a b c d パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Result for HD 182488”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年9月1日閲覧。
  2. ^ ESA (1997年). “The Hipparcos and Tycho Catalogues”. VizieR, CDS. 2009年12月5日閲覧。
  3. ^ a b Holmberg, J. et al. (2007年). “Geneva-Copenhagen Survey of Solar neighbourhood”. VizieR, CDS. 2009年12月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g “すばる望遠鏡、太陽型星をめぐる惑星候補を直接撮像で発見”. 国立天文台すばる望遠鏡. (2009年12月3日). http://subarutelescope.org/Pressrelease/2009/12/03/j_index.html 2009年12月5日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f Vigan, A.; Bonnefoy M. et al. (16 February 2016). “First light of the VLT planet finder SPHERE”. Astronomy & Astrophysics 587: A55. arXiv:1511.04076. Bibcode2016A&A...587A..55V. doi:10.1051/0004-6361/201526465. 
  6. ^ Valenti, J. A. (2005年). “Spectroscopic properties of cool stars. I.”. VizieR, CDS. 2009年12月5日閲覧。
  7. ^ Soubiran, C. et al. (2008年). “Galactic disk stars vertical distribution. IV.”. VizieR, CDS. 2009年12月5日閲覧。
  8. ^ a b Gliese, W. et al. (1991年). “Nearby Stars, Preliminary 3rd Version”. VizieR, CDS. 2009年12月5日閲覧。
  9. ^ a b c d e f Result for GJ 758 B”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年9月1日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i Bowler, Brendan P.; Dupuy, Trent J.; Endl, Michael; Cochran, William D.; MacQueen, Phillip J.; Fulton, Benjamin J.; Petigura, Erik A.; Howard, Andrew W.; Hirsch, Lea; Kratter, Kaitlin M.; Crepp, Justin R.; Biller, Beth A.; Johnson, Marshall C.; Wittenmyer, Robert A. (2018). "Orbit and Dynamical Mass of the Late-T Dwarf Gl 758 B". arXiv:1802.10126v1
  11. ^ M. Janson et al. (2011). “Near-infrared Multi-band Photometry of the Substellar Companion GJ 758 B”. The Astrophysical Journal 728 (2). arXiv:1011.5505. Bibcode2011ApJ...728...85J. doi:10.1088/0004-637X/728/2/85. 

関連項目

外部リンク


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