GI優勝者なのに批判にさらされる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 03:46 UTC 版)
「加倉正義」の記事における「GI優勝者なのに批判にさらされる」の解説
決勝戦で加倉は、4年ぶりの同大会制覇を目指す吉岡稔真にマーク。最終ホームから加倉を連れて主導権を握った吉岡は、同大会4連覇を狙う、宿敵の神山雄一郎の捲りを2センター付近において自ら牽制。すると、神山はその牽制の煽りを受けて外に膨らんだばかりか、神山マークの東出剛がバランスを崩して落車してしまった。一方、加倉は最後の直線で一瞬わずかに吉岡を交わすが、吉岡の強力な差し返しに遭い2着でゴール到達。ゴール後、1着到達の吉岡は両手を挙げてファンの歓声に応えていた。しかし吉岡は、神山に対する牽制プレーがもとで東出を落車させたとして失格を取られ、2着入線の加倉が繰り上がることになった。 この加倉の優勝に対し、批判的な声が上がった。それは神山を牽制する役目は、マークする加倉であるはずなのになぜ吉岡がせねばならなかったのか、というもの。さらにこの一戦では、吉岡が人気の中心であったことにも拍車をかけていた。さらに車券を外した言い訳を作ろうとする敗北者たちの批判はエスカレートし、加倉のこの優勝はフロックであるという声まで上がった。 もっとも、この一戦の吉岡の気合というものは、自身がホームバンクとしている小倉のメディアドーム元年の競輪祭で4年ぶりの優勝をしたいという思い以上に、とにかく戦前より、神山に4連覇させたくないという思いがかなり強かった。ひいては加倉任せにするのではなくて、自らの手によって神山をねじ伏せたいという気持ちがあったように思われる。
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