自由結合
国によっては、国または州の役人によって執り行われる法律婚 1を通してのみ、(夫婦間の)合法的結合が公認される。また、教会法に従った宗教婚 2が法的拘束力を持つとみなされている国もある。民法もしくは宗教的儀式によって承認されてはいないけれども、ある程度安定した結合、たとえばそれぞれの地域的伝統に従った内縁 3などに対しても、社会的および法的認知が与えられる場合があるが、その認知の程度は国によって異なる。男女の結びつきを示す用語にはいろいろなものがあり、それぞれ異なった種類の関係および社会的容認の程度を示している。合意婚 4という用語は社会的に認知され安定した結合を指し、友愛婚 4という用語も類似した含意を持っている。自由結合 5および一時的結合 6という用語は、共に必ずしも同棲 7を伴うとは限らないより不安定な結びつきを意味している。いずれにしても、合法的であるか否かは別にして、性別を異にする二人の人間が安定した結びつきを有する場合、その人たちを夫婦 8と呼ぶ。人口学者が用いる夫婦的結合 8という用語は、合法的結合、そして合法的でないがある程度安定した結合の双方を指す。
フリー・ユニオン
(Free Union から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/01 22:28 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動フリー・ユニオン (英 free union) またはユニオン・リーブル (仏 union libre) は、宗教上ないし民法上の公認された結びつきがない、すなわち、結婚もシビル・ユニオンの関係ももっていない2人の人物による共同生活を指す表現[1]。辞書などでは、「結婚していない同棲関係」と説明されることもある[2]。
アナキズム思想との関係
19世紀のアメリカ合衆国において、アナキスト系新聞『Liberty』の発行者として知られたベンジャミン・タッカー (en:Benjamin Tucker) は、ロシアの革命思想家ニコライ・チェルヌイシェフスキーの著作『何を為すべきか』を英訳紹介する序文で、同書について「女性は人間であり、男性の利益のために創造された動物ではなく、教会や国家が課す、解消ができない結婚よりも、男女のフリー・ユニオンの方が優れていることを示すことがおもな目的」だと記している[3]。
ローマ・カトリック教会からの批判
ローマ・カトリック教会は、「フリー・ユニオン」という語が、誤解を招きやすい表現であると批判している。カトリックの教理指導書である『公教要理(カテキズム)』は、「フリー・ユニオン」に含まれる「ユニオン」が何を表しているのかと問いかけている。「フリー・ユニオン」という表現は内縁関係や、結婚の拒絶を意味しており、また、長期にわたる永続的な関係を結ぶことを難しくしているという[4]。『公教要理』によれば、「フリー・ユニオン」の関係を結ぶことは、結婚の尊厳に対する重大な冒涜であるとされる[5]。
関連項目
- 同棲
- 事実婚
- 側室
- en:Criticism of marriage
- en:Domestic partnership
- 恋愛至上主義
- カップル
- 結婚
- en:Open relationship
- ポリアモリー
出典・脚注
- ^ “Familiaris Consortio”. Libreria Editrice Vaticana (1981年11月22日). 2007年9月24日閲覧。
- ^ “free union”. Merriam-Webster, Incorporated. 2013年6月17日閲覧。
- ^ Presley, Sharon. “Feminism In Liberty”. The Memory Hole. 2013年6月17日閲覧。
- ^ Catechism of the Catholic Church, 2390
- ^ Catechism of the Catholic Church, 2400
外部リンク
「free union」の例文・使い方・用例・文例
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