Finger ユーザー情報プロトコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 16:26 UTC 版)
「Fingerプロトコル」の記事における「Finger ユーザー情報プロトコル」の解説
Finger はTCPのポート番号 79 (十進)を使う。ローカルホストがリモートホストのFingerポートに対してTCPコネクションを確立する。リモートホストでは、そのコネクションの要求を処理するための RUIP (Remote User Information Program) が起動される。ローカルホストはRUIPにFingerクエリ仕様に基づいた1行のクエリを送信し、RUIPの応答を待つ。RUIPはそのクエリを受信して処理し、返答し、コネクションをクローズさせる。ローカルホストは答を受信すると、ローカル側のコネクションのクローズを行う。 Finger ユーザー情報プロトコルは RFC 1288(The Finger User Information Protocol、1991年12月)に基づいている。一般に、サーバ側の実装は fingerd(finger daemon)、クライアント側の実装は name と finger があり、その時点のシステムおよび特定人物に関するステータス情報を人間が読める形式で表示する。特にフォーマットは決まっておらず、コマンド行1行ぶんの内容をプロトコルの応答として返す。UNIX、Unix系システム、最近のWindowsで実装されている。 このプログラムは、あるユーザーがログインしているか、そのメールアドレス、フルネームなどの情報を提供する。そのような標準のユーザー情報以外に、そのユーザーのホームディレクトリに .project ファイルや .plan ファイルがあれば、その内容も表示する。これらのファイルの内容はユーザー自身が用意するもので、そのユーザーの現在の仕事などに関する便利な情報や、何らかのユーモアを表す内容が含まれることが多い。
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