TCPコネクションとは? わかりやすく解説

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3ウェイ・ハンドシェイク

(TCPコネクション から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 22:01 UTC 版)

3 ウェイ・ハンドシェイク
3ウェイ・ハンドシェイク

3ウェイ・ハンドシェイク (スリーウェイハンドシェイク, three-way handshaking) とは、TCP などにおいて使用されている、接続(コネクション)を確立するための手順。

概要

次の 3 ステップによって構成される。

  1. 通信の要求者が相手に対して SYN パケットを送信する。送信するシーケンス番号(順序番号)はランダムな値。
  2. SYN パケットを受けとった通信相手は、その要求者の接続を許可する SYN ACK パケットを送信する。同時に通信相手は接続を準備するために、その要求者との 接続用の情報を記憶する領域を割り当てる。要求者へ回答する際の確認応答番号(ACK番号)は、受信したシーケンス番号(順序番号)に1を加えた値になる。通信相手側が送信するシーケンス番号(順序番号)はランダムな値。
  3. SYN ACK パケットを受けとった要求者は、接続開始をあらわす ACK パケットを送信し、通信相手との通信を開始する。通信相手に送信する確認応答番号(ACK番号)は受信したシーケンス番号(順序番号)に1を加えた値になる。

TCP が 3 ウェイ・ハンドシェイクを行うので TCP を使用する通信においては 3 ウェイ・ハンドシェイクを行う必要はない。 しかし、UDP においては 3 ウェイ・ハンドシェイクがおこなわれないため、UDP を使用する上位のプロトコルである SIP などにおいても 3 ウェイ・ハンドシェイクが行われる。 SIP において上記の SYN、SYN ACK、ACK に対応するメッセージが INVITE、200 OK、ACK である。 SYNはSynchronizeの略であり、ACKはAcknowledgeの略である。

関連項目


TCPコネクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 16:30 UTC 版)

セッションハイジャック」の記事における「TCPコネクション」の解説

TCPIP通信に対してコネクション機能設けたものであり、最低限セッション機能設けたものともいえる。 TCPにおいてセッションID相当する管理項目は、IPアドレスシーケンス番号である。送信IPアドレス詐称TCPシーケンス番号予測攻撃組み合わせることで、確立済みTCPセッションに不正データ挿入することやセッション強制切断を行うことが可能であり、セッション乗っ取りが可能となる。 TCPシーケンス番号予測攻撃について、1985年Bob Morris攻撃手法レポートしたこと、1995年にこの脆弱性使った広範囲攻撃発生したこと(CA-1995-01)、2001年不充分実装に伴う問題指摘されたこと(CA-2001-09)など、過去より何度問題となっていたが、対策が行なわれている2008年現在では沈静化している。

※この「TCPコネクション」の解説は、「セッションハイジャック」の解説の一部です。
「TCPコネクション」を含む「セッションハイジャック」の記事については、「セッションハイジャック」の概要を参照ください。

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